『キングダム』72巻が2024年5月17日に刊行されました。
あらすじと感想をご紹介していきます。
- 『キングダム』72巻は何話から何話まで?
- 『キングダム』72巻第780話『中央軍の攻防』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第781話『二傑の加勢』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第782話『総大将の進路』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第783話『子供じみた手』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第784話『青歌の強さ』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第785話『大女』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第786話『覚悟の必要』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第787話『狼血(ろうけつ)の契り』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第788話『王翦の想定』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第789話『最後の壁』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻第790話『青歌の血』ネタバレあらすじ
- 『キングダム』72巻ネタバレあらすじと感想|王翦の目前に迫る司馬尚!
『キングダム』72巻は何話から何話まで?
『キングダム』72巻は第780話『中央軍の攻防』から第790話『青歌の血』の11話です。
番吾(はんご)の戦いが描かれていきます。
『キングダム』72巻第780話『中央軍の攻防』ネタバレあらすじ
秦軍右翼:亜光×楽彰 +カン・サロ
亜光軍3万は楽彰軍3万と戦っていますが、ここへカン・サロ軍2万がさらに入ってきます。
これを見た倉央は、倉央軍3万に対しジ・アガ軍は2万であったことから、亜光への援軍を計算しますが、王翦が後方から2万、亜光軍への援軍を送るのが見えました。

『キングダム』72巻p.21

王翦の采配で、戦力は拮抗したんだな!
秦中央軍:倉央×ジ・アガ
さて、倉央は目前のジ・アガがまるで蒙武のような強敵であったことを知ります。
倉央は自信たっぷりのジ・アガに「我が麗しの君、”武”と”美”の化身糸凌(しりょう」をぶつけていきます。

糸凌『キングダム』72巻p.19
ジ・アガの強さを見て、倉央は自身の第一騎兵隊も糸凌の援護に向かわせます。
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麗しの糸凌、大女でめっちゃ強いんだ!
そしてそんな糸凌とお互いベタ惚れなのが倉央なんだな。
大局を見る田里弥。田里弥は1万の遊軍をカンサロ、楽彰、ジ・アガのうち、まずはジ・アガに狙いを定め出陣します。
『キングダム』72巻第781話『二傑の加勢』ネタバレあらすじ
秦右翼・李牧を追う飛信隊
一方、李牧を追って土塁の砦を攻める信。
しかし、予想よりも脆そうな城壁です。
秦左翼・楊端和軍×趙右翼・舜水樹
フィゴ王、バジオウ、タジフ、シュンメンらが攻め込む趙右翼は、
舜水樹、骨珉伯(こつみんはく)といった強者揃い。
しかし楊端和は、メラ族のキタリが戦線を突破したのを見つけます。
キタリは戦場を離脱し、番吾(はんご)の城攻めに向かいます。
楊端和はすかさず黒修馬将軍、猿手族のエンポじいをキタリの援軍として送り込みます。
秦中央軍・倉央×ジ・アガ
倉央は自軍とジ・アガ軍の精鋭がバタバタと倒れていくのを見て、自らジ・アガに向かおうとしますが、そこに現れたのが田里弥です。
ジ・アガに田里弥の配下、山秀、舵輪公と申赫楽を向かわせますが、
申赫楽はジ・アガを糸凌と自分で引き受け、田里弥と舵輪公とを亜光の援軍へ送ります。
しかし!そこへ現れたのが司馬尚!!
矛の一振りで舵輪公と側近を薙ぎ払います。
『キングダム』72巻第782話『総大将の進路』ネタバレあらすじ
秦中央軍・倉央+田里弥×司馬尚
田里弥は申赫楽と山秀を呼び、司馬尚に向かい、これによってジ・アガは糸凌一人に任されることに。
司馬尚本軍の大群が迫ってきます。秦軍、いきなり大ピンチ!
それだけではありません。
司馬尚の狙いはなんと、王翦本陣なのですっ!
楽彰、カン・サロ、ジ・アガのすべては助攻。
亜光軍・倉央軍を足止めし、司馬尚を王翦にぶつけるのが主攻なのです。
『キングダム』72巻第783話『子供じみた手』ネタバレあらすじ
秦中央軍・倉央+田里弥×司馬尚
田里弥は司馬尚との接触で負傷させられています。
飛信隊は李牧に誘い出されたまま。
しかし玉鳳隊は、王賁を残した関常が二万を率い、司馬尚軍の横腹に激突します!!
が・・・思ったよりもダメージを与えられていません。
秦右翼・李牧を追う飛信隊
河了貂の指示で、土塁の四方を囲み、門を押さえ土塁になだれ込む飛信隊。
李牧を逃さぬよう万全の準備での乱入ですが・・・
河了貂は騙されたことに気づき、「こんな子供じみた手に・・・」と落馬するほどのショックを受けます。
地下通路が見つかり、李牧は楽々脱出していることを知ります。
『キングダム』72巻第784話『青歌の強さ』ネタバレあらすじ
秦右翼・趙左翼 李牧
土塁から無事脱出する李牧・カイネ・傅抵(ふてい)たち。
李牧は、地下道付きの土塁は右翼だけでなく、左翼にも中央にも周到に用意されていたことを話し、カイネたちを驚かせます。
李牧は青歌・司馬尚への恩を語り、王翦打倒への想いを強くしていきます。
秦右翼・趙左翼 信
だまされたことに気づいた信は、全速力で戦場へ戻ります。
残された飛信隊は今、玉鳳隊に守られています。
李牧の意図を読み切った王賁は、王翦の許へ駆け付けたい思いを隠して、亜花錦を送り出します。
秦中央軍 王翦×司馬尚
王翦に向かって進軍してくる司馬尚!
王翦は近衛兵から削ぎ落し、将を孤立させる策を命じますが、青歌兵は強く、秦は押し込まれる一方です。
秦中央軍 亜光×楽彰
王翦のもとへと囲みを抜けていく亜光は、楽彰に一太刀、浴びせられてしまいます。
お返しに亜光もまた楽彰の片目に一太刀。
ひるむことなく亜光を追う楽彰です。
秦中央軍 倉央、糸凌×カン・サロ、ジ・アガ
糸凌は倉央に、王翦を救いに行くよう声をかけます。
『キングダム』72巻第785話『大女』ネタバレあらすじ
王翦軍の若手将校だった倉央は、大女の戦士・糸凌に目を止め「美しいな」と声をかけます。
強く、美しい糸凌に何度反発されても言い寄る倉央。
糸凌はついに、長い髪で隠した片目を失っていることを見せつけます。
それでも「お前のすべては美しい。好きなんだ」と言う倉央を、糸凌はついに受け入れ、
『死が二人を分かつまで共に生きる』ことを誓い合う二人でした。
秦中央軍 糸凌×ジ・アガ
田里弥もまた、倉央を「王翦軍を救援に行く」とせかします。
田里弥と倉央は自軍の半数を王翦本軍の助けに、自ら半数を王翦救援に振り分けます。
これを見たカン・サロは、この場をジ・アガに任せ、田里弥と倉央を追撃していきます。
糸凌はカン・サロへ一撃。ジ・アガの攻撃をはじき返します!

糸凌!ジ・アガだけでなくカン・サロへの一撃は
倉央を楽にしてやるためだろう?愛だな・・・
傷を負った田里弥ですが、心配する倉央に、戦の大局を伝えます。
そして、糸凌のおかげで動ける自分たちの軍で青歌の軍に一撃をくらわすべく進軍を続けるのです!
『キングダム』72巻第786話『覚悟の必要』ネタバレあらすじ
秦中央軍 王翦×司馬尚 倉央と田里弥の援軍
本陣では倉央と田里弥の援軍に気づきます。
司馬尚の首を取るよう側近に命じる王翦ですが、司馬尚は余裕で屠ります。
秦中央軍 糸凌×ジ・アガ
糸凌はジ・アガから背中に一撃を食らいます。
これを助けようと近づく山秀と申赫楽。しかし、申赫楽にはカン・サロが打ちかかります!
糸凌は全身から血を流しながらも「倉央様は私が守る」とつぶやき続けています。
ジ・アガはカン・サロに「司馬尚が討たれることはあり得るのか?」と聞きます。
カン・サロは青歌が李牧を受け入れたあの日から、覚悟している、と答えます。

趙のなかでも青歌は自分たちの土地以外に欲を出したりしていなかったんだ。
本来は平和主義なのに、秦と戦う羽目になっている武将たちの心が垣間見える会話だね
これを聞いたジ・アガは糸凌を倒す決心を固め、
申赫楽は糸凌のために『一人なら、刺し違えてでも!』とカン・サロに撃ちかかります。
『キングダム』72巻第787話『狼血(ろうけつ)の契り』ネタバレあらすじ
カン・サロは、趙軍の中で群れを嫌いつつ頭角を現していました。
ジ・アガもまた、武功を上げ続け、孤高を保っていたのです。
ある日、同時に敵に斬りかかったことから接点を持ち始めた二人。
冷静なカン・サロに、血気盛んなジ・アガから義兄弟・『狼血(ろうけつ)の契り』をもちかけました。
狼ではなく山羊の血ではありましたが、二人はその時から固い絆で結ばれたのです。
次の瞬間、ジ・アガの巨大な棍棒が、糸凌の胸を直撃!鎧を打ち砕きます!!
『キングダム』72巻第788話『王翦の想定』ネタバレあらすじ
秦中央軍 糸凌×ジ・アガ
カン・サロは、自らは司馬尚のもとに向かうけれども、ジ・アガ軍にはこの場所でもう少し、ジ・アガの側にいて秦軍と戦うように指示します。
虫の息の糸凌ですが、カン・サロはジ・アガが与えた傷で●なせる、と息の根を止めることはしません。
秦中央軍 王翦×司馬尚
王翦は現在の状況を五分五分と見ています。

王翦のほうがメッチャやばいだろ!!
王翦の誤算は①飛信隊と玉鳳隊が封じられたこと②司馬尚の強さの二点。
一方、秦軍が司馬尚を討った場合、李牧自身が危なくなると読んでいます。
なぜなら、李牧の側近は楊端和相手に割かれているからです。
司馬尚が進んでくる中、亜光将軍の到着が告げられます!
亜光みずから先陣を切り、秦軍の士気を一気に高めていきます!!
しかし、前に出づらくなってしまった倉央。
そこへ現れたのが田里弥。自らの軍に「つぶれ役に回れ」「倉央を行かせろ」と指示します!!
秦右翼・趙左翼 李牧
李牧のもとへ知らせが。
キタリがメラ族を率いて番吾(はんご)の城に迫っているという内容です!!
『キングダム』72巻第789話『最後の壁』ネタバレあらすじ
秦右翼・趙左翼 李牧
李牧は番吾(はんご)の城に迫っているのは寡兵と分析しました。
舜水樹と馬南慈が趙右翼で交戦中、と聞いたからです。
李牧は本陣・王翦狙いを継続させます。
秦中央軍 王翦×司馬尚
亜光が司馬尚のもとに着くより、司馬尚が王翦に届くのが早い。
誰もがそう思ったときでも、王翦は後退を拒否します。
司馬尚と王翦がついに対峙してしまったその時!!
駆け付けてその前に出たのは、亜光と倉央でした!!

『キングダム』49巻p.202
『キングダム』72巻第790話『青歌の血』ネタバレあらすじ
形勢逆転、司馬尚に向かっていく亜光と倉央!
青歌軍の旗が折られ、青歌の血が流れるのを見た司馬尚。
司馬尚は、かつてカン・サロが、ジ・アガが、李牧を受け入れたら青歌は趙の戦いに巻き込まれる、と反対していたことを思い出していました。
司馬尚は、兵に向かって「勝って青歌へ帰るぞ!」と檄を飛ばします!!
そこへ現れた援軍。片目になった楽彰と、カン・サロです!!
『キングダム』72巻ネタバレあらすじと感想|王翦の目前に迫る司馬尚!
王翦の目前にひたひたと忍び寄るバケモノのように強い司馬尚。
この場面を描いた李牧と王翦の戦術が丁寧に描かれ、二転三転の戦場の描写にハラハラさせられます。
そんな中で語られる、倉央と糸凌の絆。ジ・アガとカン・サロの絆。
戦とは何なのか、この世界を終わらせるための嬴政(えいせい)の思想は正しいのか。
読者の心の奥に問いかけてくるような、72巻でした!!

