キングダム68巻ネタバレあらすじと感想|桓騎対李牧!肥下の戦いへ

桓騎『キングダム』62巻表紙 キングダム

『キングダム』67巻は、桓騎が宜安城を目前にしたところまででした。

砂鬼一家の長・衣央の口から桓騎の過去が語られましたが、依然として戦況は厳しい状態です。

このあとの物語をご紹介します。

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新しい作品は電子書籍ですが、やはり紙の単行本は読み直しがラクですね。

好きな作品は冊子で揃えています。

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『キングダム』68巻第736話『重要な城』ネタバレあらすじと感想

李牧は桓騎の足取りを見失い、部下には川の下流や川を渡らない側等、見落としのないよう探すことを指示します。

そのころ李牧のもとに、宜安城が秦軍の手に落ちたという知らせが入ります。

李牧が推測したとおり、桓騎はすでに宜安に入場していました

ガンダムくん
ガンダムくん

井闌車『紅春』と飛信隊の決死の切り込み、砂鬼一家の医術によって、手に入れた貴重な城だね!

そして信、河了貂、桓騎軍の幹部たちは集まって打ち合わせ、宜安には人質が少ないことがわかります。
しかし河了貂は、隣の赤麗がまだ秦軍のものなら、援軍が来るまで戦えるかもしれないと言います。

赤麗城には壁将軍が入城し、秦の旗を掲げていました!

桓騎軍の一部をふくむ2,000名を前に、壁は大演説を行います。
「我らがここを死守すれば、飛信隊も楽華隊も桓騎軍もここへ現れるだろう」と。

エアリアル
エアリアル

これで大丈夫!頼もしいな、壁のあんちゃんは

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『キングダム』68巻第737話『趙人の結束』ネタバレあらすじと感想

壁将軍の感動的な檄を聞いて、桓騎軍の元野盗たちも協力的な態度で団結を見せ始めます。

壁の指揮に従い、徐々に守りを固めます。
壁は士気を高め続けようと懸命ですが…一人、二人と兵が倒れ始め、次々に死んでいきます

赤麗の住民が、井戸に毒を入れたのです

この先何年も赤麗に人が住めなくなるほどの毒を、なぜ井戸に?

それは李牧の作戦であったことと、桓騎の10万斬首の話が伝わり、桓騎を倒すためなら何でもする、と趙の人民が考えていたことを明かしました。

将軍自身は水を飲む量が少なかったため一命をとりとめたようですが、どうやら収容所へ送られ強制労働をさせられるようです。

李牧にとっては、これで赤麗の憂いはなくなったことになり、いざ宜安へ!と馬を進めていきます。

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『キングダム』68巻第738話『桓騎の首』ネタバレあらすじと感想

赤麗からは3本の狼煙が上がり、今は趙が城を取り戻したことを、宜安へ伝えています。

ガンダムくん
ガンダムくん

狼煙って本当にオオカミの糞なの?

エアリアル
エアリアル

煙の元としては、の他、オオカミや羊の糞、地上に染み出した石油(ネフトザグと呼ばれる)などが使われたらしい。煙の色や本数で情報を伝えたそうだよ。

首都咸陽では、嬴政(えいせい)、昌平君らが集まり、李牧の作戦と今後について話し合います。

閼与の王翦(おうせん)軍にも出陣の辞令が出ますが、王翦もまた、李牧をナメていたと反省し、なかなか出ようとはしません。

一方李牧の周りでは、傅抵(ふてい)がもう桓騎軍も散り散りになったろうと楽観視するのを、油断禁物と注意する李牧です。「桓騎は私が決してできない戦い方をする」からです。

李牧は桓騎の残虐性を知り「長く生かしておけない男」と言い切ります。
黒羊から4年、今では「六大将軍」という肩書のおまけまでつき、討ち取ったら趙軍の士気が上がること間違いなしです。

李牧は強い瞳をして桓騎を討ち取り、秦・趙の関係を一変させることを誓うのでした。

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『キングダム』68巻第739話『城壁の上』ネタバレあらすじと感想

桓騎は宜安城で「王翦は来ない」と言い切り、援軍を当てにできないと意見を述べます。
砂鬼一家を呼んだ桓騎は、つかの間優しかった偲央のことを思い出していました。
摩論に「何か」の準備をさせる桓騎ですが、その間に趙軍は宜安城へ迫ってきていました。

宜安城を四方から取り巻いた李牧軍は、城壁にはしごをかけ、城内に入ってみると、人がほとんどいない状態になっているのです!

李牧は「おそらく桓騎はここにはいない」と考えます。
宜安の住民が避難している肥下に人質をとる目的で行っているのでしょう。

そして李牧の部下が見つけたものは、砂鬼一家の作った人体オブジェ…
そこには「肥下の惨劇を史に刻む」と書かれていたのです。

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『キングダム』68巻第740話『結末の意味』ネタバレあらすじと感想

桓騎が肥下へ行ったと知れると、趙軍も大挙して宜安から肥下へと移動します。

宜安の兵士の家族が避難している肥下へ、ただでさえ早い趙北軍の馬の脚を最大限に使い、一刻も早くと駆け付けます。

桓騎はすでに肥下城の目前。
摩論が「お頭…本当にやるんですか?」とブルっています。

すると厘玉が「雷土がいたら、ウダウダ言ってねーで、俺たちはただお頭についていくだけだって言ったろーぜ」と語り始めます。

厘玉は地方でケチな盗賊団を率いていた自分が、桓騎のうわさを聞いて桓騎軍に加わったこと。
そこで初めて「生きるって何か面白ェのかもな」と思ったこと。
それが秦軍の正規軍となり、今や大将軍の軍になったこと。

桓騎一家に入る前の俺たちには夢のまた夢の世界の中にいる
そういうところに俺たちは立っている
だから
この結末がどんなにひどい結末でも
すでに俺たちにとってはこれ以上ない最高の結末だ

厘玉『キングダム』第740話

ガンダムくん
ガンダムくん

桓騎軍ってイカレた野郎の集まりだと思っていたけど、野盗なりに夢を見て、お頭を慕ってついてきたんだなって…なんか…イイ奴らだな

エアリアル
エアリアル

なんかこの展開、死亡フラグ立ってないか?
オレは不気味だな!
奴らのこと、もう大好きなんだもん!

桓騎軍はこの厘玉の言葉を聞いて、一丸となってお頭についていく覚悟を決めます。
飛信隊の河了貂は「声が大きい」と注意しますが、桓騎が言葉を続けます。

「俺は元々復讐するために一家を作っただけだった」

そしていつもの名言。

「俺は失敗しねェ。おれの言う通りにしていれば全部うまくいく。」
「そうとわかったらとことんついてこいよ。李牧なんて目じゃねェ。」

ようやく肥下についた趙軍と李牧が見たものは燃え盛る肥下城。

李牧は、人質を捨てた桓騎は、李牧を道連れに「両者の負け」を狙っているのか?と暗澹とした気持ちになります。

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『キングダム』68巻第741話『最後の博打』ネタバレあらすじと感想

ところが、燃えているのは肥下の手前の森林で、肥下城は無事なようです。
なぜ?では桓騎はどこへ?と訝る李牧と趙軍の横腹へ、桓騎本人の軍が襲い掛かります。

李牧の思考を先回りした桓騎が、李牧を罠にはめたのです。

李牧は自分がはめられたことを知りますが、桓騎軍も消耗していることを考え、「ここを切り抜ければ桓騎の首を取り戦は終わる」と檄を飛ばします。

しかし、その李牧の目前に現れたのは、ゼノウでした。

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『キングダム』68巻第742話『最後の博打』ネタバレあらすじと感想

李牧のピンチに駆けつけたのはカイネです!
大量の矢でゼノウ一家を李牧に近寄らせまいとします。

そしてカイネ自身は李牧に迫る桓騎軍朱摩(しゅま)と激しく戦います。
私は李牧様の盾だ、と言うカイネに李牧は盾なら私を離れるな、と言います。

ガンダムくん
ガンダムくん

戦の最中なのにこういう人情を見せるのがキングダムの面白さだね!

李牧もカイネを大切に思っているんだなー

李牧の援軍、青歌の軍を飛信隊は押しとどめようと迎え撃ちます。
楽華隊もまた、李牧の援軍に向かう隊を攻撃したため、李牧の周辺は援軍の遅さに動揺が走っています。

カイネは朱摩本人と必死で戦いますが、さすがの手練れです。
カイネの命を救いに来たのは李牧。
カイネを斬ろうとした朱摩を剣で一突き、カイネを救い出します。

エアリアル
エアリアル

こういう戦いが、キングダムの原点だよなあ

しかしそれを黒桜の矢が狙っています…

『キングダム』68巻第743話『誓い』ネタバレあらすじと感想

李牧を狙う黒桜の矢を、わが身を挺して受けたのはカイネでした。

弓矢の名手黒桜は次々と矢を射ますが、カイネは李牧を守るため、第二の矢も受け止めます。
黒桜には趙軍が迫り、次は厘玉が李牧を狙います。

ここで何と李牧は、馬を降りて傷ついたカイネを助けに来るのです。
執拗に李牧を狙う厘玉を相手に、傅抵(ふてい)と馬風慈が現れます。

『キングダム』68巻第744話『雁門兵』ネタバレあらすじと感想

厘玉と傅抵(ふてい)は互角な戦い。
馬風慈は力が強く厘玉がてこずるのを、黒桜が弓矢で助太刀に来ます。

傅抵が「こちらは援軍が来るがおまえらは手詰まりだ」と言っているところへ現れたのがゼノウ!

しかし馬風慈は動ぜず、「われわれは雁門兵が多い。かつての”雁門の救世主”李牧のためなら喜んで命を投げ出すだろう」と落ち着いています。

ガンダムくん
ガンダムくん

雁門!カイネと李牧の出会いもここだったな

『キングダム』カイネの正体は?李牧に侍る美しき女剣士

隣では飛信隊対楽彰隊、楽華隊対舜水樹軍がしのぎを削り、ついに桓騎対李牧の決戦が始まります

『キングダム』68巻第745話『決着の刻』ネタバレあらすじと感想

桓騎と李牧はついに一騎打ちへ!

桓騎の剣をとらえた李牧の剣は、切っ先が折れてしまい、また、李牧も眉の上に傷を負いたちまち出血します。

一方舜水樹と蒙恬が戦っているところに現れたのが虎白公。
舜水樹は虎白公に李牧を任せ、目の前の蒙恬に集中します。

討たれたかと思われた李牧は、ぐっと踏みとどまり、傅抵に桓騎を討てと命令するのでした。

『キングダム』68巻第746話『欠落した才能』ネタバレあらすじと感想

李牧が傅抵に桓騎を討てと命令した時、厘玉は揺れました。

目の前の李牧を討つか、お頭を助けに行くか…
厘玉の脳裏にお頭・桓騎との出会いの場面が蘇ります。

すると傅抵に向けて矢を射る黒桜の姿が目に入ります。

傅抵は「お前らが俺たちより劣っている部分だ!」と言います。

厘玉はこれに反発して「こっちは元々お前らみたいな戦争屋じゃないんでな、俺達は気持ちで戦ってるんだよ!」と言い返します。

傅抵は「今までさんざん他人の気持ちを踏み荒らしてきたお前らが言うことか」と言いますが、

黒桜は「最初に踏み荒らされたのはこっちの方なんだよ」と。

エアリアル
エアリアル

黒桜過去編もそろそろ出てくるかも?

傅抵の部下・克甫が黒桜に向かってきて、黒桜は傷を負い、弓を折られてしまいます。
満身創痍のゼノウですが、まだまだ暴れまわり、趙・馬風慈を打撃で落馬させます。

しかし馬風慈は、「俺たち全員で李牧様を守り抜く」と宣言し、意気の上がる馬風慈・カイネ軍と黒桜軍の壮絶な戦いが始まります。

狂ってんなお前ら

そこまでして命が惜しいか、李牧。
俺は目の前で一家の者たちを盾にしてまで助かろうとは思わねぇぞ
見苦しすぎだろ

桓騎『キングダム』746話

李牧はこれに対し戦場で将が死ねば敗北となる、と言い、さらに桓騎には欠落している部分があり、それが『民を守る』という大義だと指摘します。

民やら国やらこそが、欠落した不完全なクソだろうが

桓騎『キングダム』746話

ガンダムくん
ガンダムくん

このセリフの意味、今ならよくわかるよ、桓騎…

桓騎の根っこに流れる怒りとは

そのころ信は、桓騎軍の戦場に向かう大軍を目撃していました。

『キングダム』68巻ネタバレあらすじと感想|桓騎対李牧!肥下の戦いへ|まとめ

ついに始まった桓騎対李牧の戦い。
李牧も傷を負いますが、圧倒的な多数で趙軍が優勢です。

歴史上は桓騎は李牧に敗れる、とも敗走する、とも書かれていますが、『キングダム』ではどうなるのでしょう?

次巻69巻で決着するのでしょうか?

キングダム69巻ネタバレあらすじと感想|桓騎死す!怒りの根っことは?

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