川越唐桟をご存じでしょうか。川越発祥の縞柄の織物で、お土産物としてがまぐち、袋物などの小物が売られています。
あるとき、知人がとても粋な縞の着物を着ているのを見て、それが「川越唐桟」だと知りました。
その後、川越唐桟の歴史を知ると、いつか自分も着てみたいと思うようになりました。
この着物をオーダーするまでの経緯、選び方、相談したお店をご紹介します。迷っている方のご参考になれば幸いです。
川越唐桟のどこが気に入ったの?
川越唐桟の色味と生地の質感が素敵です。
遠目には地味な色合い、でも近くで見ると色使いが何とも粋なのです。
藍色に朱色、青、グレーの濃淡の複雑な縞柄がとても綺麗です。
細い木綿糸を縒り合わせて織っているので、生地に上質な光沢とハリがあります。
また、木綿の着物なので家で洗えるというお手入れの簡単さも魅力です。
着物をためらう理由2つ
着物って、買っても着ていくところがないのでは?ということと、自分で着られないのでは?ということの2点がネックになるのではないでしょうか。
私もそうでした。
そのため、「いいな」と思ってから何年も保留のままだったのです。
着物っていつ、どこで着るの?
川越の街を歩いていると、「川唐」を着ている人をたまに見かけるようになりました。
「呉服かんだ」ではレンタルを始めたようなので、その影響もあるのかもしれません。
街行く人を見ているうちに、改まり過ぎない木綿の着物は、いつでも、どこに着て行っても良いのだと思えるようになりました。
着物の着付けはどうするの?
意外と気軽に着られます!
無料の着付け教室で浴衣の着方、たたみ方程度を教えてもらいましたが、いざ着るときになればYouTubeに着付けの動画がたくさんあります。
木綿の普段着と半幅帯なら、気軽に着られるものだと思います。
普段着ですもの。浴衣が着られれば大丈夫です。
どうしても自信がない場合はお近くの美容院に相談すると、対応していただけることが多いです。
川越唐桟はどこで見られるの?
川越では「呉服笠間」と「呉服かんだ」の2店で川越唐桟の着物を扱っています。
今回私は、店の入り口近くから反物や小物をたくさんディスプレイしている「呉服笠間」に行きました。
店頭の小物は、袋物、がまぐち、ブックカバー、端切れなど。手ごろな値段で川唐の美しさを楽しめるものがたくさんあります。
反物は手に取って眺められるようになっていて、さまざまな色柄の中から気に入ったものを選ぶことができます。
呉服笠間 | |
住所 | 埼玉県川越市仲町-5-10 |
電話番号 | 049-222-1518 |
営業時間 | 9:30~18:30 水曜定休 |
川越唐桟はどうやって選べばいいの?
川越唐桟は色柄の種類が多いので、目移りしてしまってなかなか選べませんでした。
お店の奥でミシンをかけているご主人に声をかけると、奥様らしき人が反物を広げて見せてくれます。
「こういうのが好きなんですけど」と気に入ったものをいくつか見てもらうと、「今日着ている洋服の感じを見ると、この色柄が合っていると思います」と納得できるアドバイスをしてくれました。
川越唐桟に合う帯や小物は?
呉服笠間には川越唐桟によく合う帯が豊富にそろっています!
反物や顔色に合わせて落ち着くもの、派手なもの、リバーシブルのものなど、色々見せてもらえます。
自分が考えていたものとはまったく違う組み合わせがあり、わくわくします。
手持ちのものもあるので、今回は買わず、1か月後の仕立て上がりの時にもう一度考えて決めることにしました。
襦袢、足袋等着付けに必要なものは呉服屋さんなのですべて揃います。
手持ちのものがあれば、特別なものは必要ありません。
川越唐桟の着物の値段は?
気になるお値段は、反物の値段+20,000円強です。
木綿なので、湯通ししてからのお仕立て、居敷当て(おしりの補強)、裏襟つきでの値段です。
私の場合は川越唐桟の反物が17,600円、合計39,890円でした。
ネットショップではお仕立て上がりの値段が表示されています。
川越唐桟をオーダー
呉服笠間の店内のお座敷に上がって仮の着物を羽織ると、ミシンの前のご主人と着物を着せてくれた奥さんとの間で
「袖丈は何寸何分かしら」
「どれどれ、イヤもうちょっと長いほうがいいだろう」
「じゃあこのくらいね。身幅は、、、」と会話が始まり、小気味よいテンポでしかも丁寧に採寸してくれます。
これなら体に合ったものを仕立てていただけることでしょう。
余談ですが、この仮の着物がとっても可愛い柄なんです。
「これは何ですか?」と聞くとシルクウールの普段着とのこと。欲しいものが増えそうです。
川越唐桟のお仕立て上がりまで
川越唐桟の着物の出来上がりまで約1か月。連絡を貰って受け取りに行きます。
お支払いはクレジットカードも使えます。
川越唐桟のオーダー まとめ
「いつかは着てみたい」と思っていた川越唐桟の着物、初めてオーダーすることができました。
どこへでも着て行っていいんだと思えたことと、豊富な品ぞろえの中から「これだ!」と思える色柄に出会えたことが決め手になりました。
歳を重ねても長く愛用できそうな着物です。お仕立て上がりが楽しみです。