2014年の『るろうに剣心 伝説の最期編』の主題歌はONE OK ROCKの『Heartache(ハートエイク)』。
”お約束”のワンオクの主題歌の中でも、とくに切ないスローなナンバーです。
この曲の歌詞を、『るろうに剣心』のストーリーに合わせて和訳してみました。
『Heartache(ハートエイク)』英語歌詞和訳
『Heartache』作詞・作曲:Taka、Arnold Lanni
So they say that time takes away the pain…
(人は 時が経てば痛みも薄らぐと申されるが)
(拙者は そうはいかぬようでござる)
(そして別のいい女性(ひと)をみつけるだろうと申されるが)
(それはまことではない)
Why didn’t I realize?
(なぜ気づかなんだ)
(なぜ嘘を申してしまったか)
(もう一度、やり直せたら)(あの頃に戻って、そなたが拙者のものだった頃に)
(そなたのすべてが)
この歌は、剣心が自らの剣で殺してしまった愛しい女、巴に捧げる歌のようではないですか?
巴との衝撃的な別れを、いつの間にか忘れることなど できはしないでしょう。
もう一度だけ、山奥の二人の家で静かな時を過ごせたら。
巴が心を開いて拙者を受け入れてくれた あの夜に戻れたら。
そう言っているようではないですか?
So this is heartache?…
(これが心の痛みと申すもの)
(これが心の痛み・・・)
拾い集めた後悔は 涙へとかわり
(これが心の痛みと申すもの)
(これが心の痛み・・・)
あの日の君の笑顔は思い出に変わる
(巴どの…そなたを失って寂しいでござる)
幼い時に人買いにさらわれ、山の中で剣術師匠と二人だけで暮らしてきた剣心。
磨き上げた剣の腕を世のために役立てようと、ひたすらに人を斬ってきました。
でも、その中に その男を待つ女がいて、
自分の剣が人を傷つけていたことを知ってしまった。
そして、いつの間にか 自分を思ってくれる女ができた。
でも その女も自分の剣が傷つけてしまった。
Heartache。
もうこの一言以上に、その時の剣心を表す言葉はないかもしれません。
(歌詞:筆者超訳)
寡黙な剣心は、自分の心を語ることは少ないですよね。
でもこの歌詞は言葉にならない剣心の心そのものだと感じますね。
『Heartache(ハートエイク)』は巴へ捧げる鎮魂歌
剣心が「不殺(殺さず)の誓い」をたてたきっかけは、巴の婚約者を斬ったこと。巴の立場の人間を思ってのことであったでしょう。
まさにその人と知らぬまま巴を愛し、また巴に愛され、その後あまりにも早く訪れた別れ。
剣心の心の痛みを託した名曲ですね。
まとめ
歌詞の解釈はあくまで個人の見解です。
イメージが違う!と思われた方、申し訳ありません。
最終章のストーリーとつながる内容と感じましたので、ご紹介させていただきました。
この胸の痛みは、映画館で、涙で洗い流せるでしょうか?
毎回ラストシーンで流れるONE OK ROCKの歌、カタルシス効果があるのかもしれません!