アニメ『葬送のフリーレン』27話『人間の時代』は、原作『葬送のフリーレン』6巻56話『フェルンの杖』から7巻58話『ゼーリエの直感』まで。
あらすじと感想をネタバレありでご紹介します。
『葬送のフリーレン』27話あらすじ|フェルン、シュタルクに悩みを話す
シュタルクの前に再び「極意へとまた一歩近づいたな」という老人が訪れ「おぬしに教えることはもう何もない」と言って去っていきます。
また来たよ!でも前回はヴィアベルが伏線回収してくれたからな。
無駄ではないよね。
その後フェルンがむすっとした顔で現れ、フリーレンとケンカしたことを、シュタルクに伝えるのです。
フェルンって何様なの?と思ってしまいそうだけど、幼いころから感情を隠して生きてきたフェルンが、素の感情をぶつけられるのがシュタルクであることを語っていると思うな。
じゃあ、温かく見守ろうか
零落の王墓でコナゴナに壊れてしまった杖を、フリーレンは捨てて買いなおせと言ったのです。
フェルンがハイターから貰った大切な杖。
フェルンはフリーレンが自分の気持ちをわかってくれないと悩んでいるのです。
自分の正直な気持ちを口に出して伝えられる。
フェルンはシュタルクに心を開いているんだな。
『葬送のフリーレン』27話あらすじ|ラヴィーネとカンネ
零落の王墓からゴーレムで脱出せざるを得なかったラヴィーネ。
一方カンネは第二次試験に合格しています。
ラヴィーネはカンネに「いつもみたいに馬鹿にしろよ」と言い、またいつもの喧嘩が始まるかと思いきや。
カンネが「なでなでしてあげよっか」というと素直に頭を差し出し「早くしろ」というラヴィーネ。
やはり、一級魔法使い試験に落第したことはショックです。
次回は三年後、というのも随分遠いよね。
ラヴィーネの頭をなでるカンネ。二人の前にフリーレンが、ゴミのような木材をが入った袋を持って現れます。
『葬送のフリーレン』27話あらすじ|リヒターとデンケン、ラオフェン
二次試験でゴーレムを使って失格したリヒター。
自分の店に現れたデンケンとラオフェンに「帰れ」と言っています。
リヒターは強いだけに、本当に残念だろうね!
デンケンは「運が悪かった。」と言います。
リヒターはデンケンに「お前みたいなおいぼれに三年後はないかもしれないからな」と憎まれ口をたたいた後で「言い返せ」と言います。
デンケンはリヒターの生意気さを指摘しますが、そのことに嫌悪を感じないのは自分も昔そうだったからだ、と伝えます。
命を預けあって共に戦った仲間だからこその信頼感だね。
デンケンは「三年後のお前はもっと強くなる」と言い、ラオフェンと共に去っていきます。
『葬送のフリーレン』27話あらすじ|リヒターの店に現れるフリーレン
その後リヒターの店の戸口に立ったのはフリーレンです。
フリーレンは「街の人からどんなに壊れた杖でも修理できると聞いた」と、フェルンの粉々になった杖を差し出します。
『街の人が言っている』というのはリヒターのプライドをくすぐるだろうね。
いきなり「これ直して」というのとは違うよ。
フリーレン、不器用に見えて意外と策士だな(笑)
最初は「こんなゴミを渡されても」と断ろうとしたリヒターに、フリーレンは
「できないならいいや」と言って背を向けて見せます。
リヒターは結局、コナゴナの木くずをくっつけて、見事にフェルンの杖を治してくれたのです!!
やっぱり、凄い魔力の持ち主だよね!
アニメならではの、リヒターの修理シーンが綺麗でよかったな!
『葬送のフリーレン』27話あらすじ|アニメオリジナル・リヒター登場
シュタルクと夕方まで街をぶらついていたフェルン。
だからさ、分かろうとするのが大事だと思うんだよ
シュタルク『葬送のフリーレン』6巻56話
シュタルクって本当いい奴!
フリーレンがドライな態度の裏でずっと考え続けていることに気づいているんだ。
リヒターの店を通りかかると、中からリヒターが出て来て「フリーレンの弟子か」と声をかけます。
ここはアニメオリジナルのシーン。
「今日はお前の師匠のおかげで散々だった。
いっそのこと新調してくれた方がこっちも儲かるっていうのに。
大事にしろよ。」リヒター アニメ『葬送のフリーレン』27話
フェルンが宿屋に戻ると、大事な杖が綺麗に修理されてベッドの上に置いてありました。
亡きハイターが言っていた「フリーレンは感情や感性に乏しい分、フェルンのために思い悩んでくれるだろう」という言葉を思い出し、隣のベッドで眠っているフリーレンの布団をかけなおしてやるのでした。
『葬送のフリーレン』27話あらすじ|第三次試験
第三事件の試験官は、いつもならレルネンなのですが、今回はゼーリエが直接行います。
フリーレンのせいで、実力の足りないものまでが二次試験に合格してしまったためです。
実力のない魔法使いは、三次試験で命を失うことも。
ゼーリエは、レルネンとファルシュに、フリーレンの魔力制限について語ります。
それを見破ったのは魔王だけ。
ですから、レルネンがフリーレンの魔力制限を見破ったのは素晴らしいことだったのです。
レルネンが短い寿命の人間であったのは残念なことですが、そのレルネンにもゼーリエの魔力の揺らぎを見破ることはできませんでした。
- カンネ。
- ドゥンスト。
- ラオフェン。
- シャルフ。
- エーレ。
5人は顔を見るだけで不合格になりました。
6人目のフリーレンは「一番好きな魔法は」と聞かれ「花畑を出す魔法」と答え不合格に。
ゼーリエは「お前が魔王を倒したとは信じられない」と言い、フリーレンは「仲間に恵まれ運がよかった」と言います。
『葬送のフリーレン』27話あらすじ|ヒンメルの思い出
なぜフリーレンを仲間にしたのか。
フリーレンはヒンメルに聞いたことがありました。
ヒンメルは、子どものころ山で道に迷って困っていた時、フリーレンに出会い、人里の方角を教えてもらった上に『花畑を出す魔法』を見せてくれた、と言いました。
夜の山で孤独に震えていたヒンメルが「生まれて初めて魔法を綺麗だと思った」と言っているね。
きっと心奪われるほど美しい光景だったんだろうね。
だから、魔法討伐の旅に同行する強い魔法使いを探すときに、フリーレンがいいと考えたのです。
フリーレンがヒンメル達と出会えたのは、フランメが教えてくれた『くだらない魔法』だったのですね。
『葬送のフリーレン』27話あらすじ|フェルンの第三次試験
7人目はフェルン。
フリーレンが「あの子はゼーリエの予想を超えるよ」と言いましたが、ゼーリエの前に立つフェルンはただ立ち尽くしているだけです。
しかしフェルンの目は何かを見ているようです。
「揺らいでいる」
ついにゼーリエの魔力の揺らぎが「見える」人間が出現したのです。
ゼーリエはフェルンに自分の直弟子になるよう言いますが、フェルンは断ります。
「私はフリーレン様の弟子です。」
フェルン『葬送のフリーレン』7巻58話
「合格だ。」
『葬送のフリーレン』27話あらすじまとめ
第三次試験の前、オイサーストのリヒターの店で、フリーレンはフェルンの杖を直してもらいます。
第二次試験に合格にしたカンネと不合格だったラヴィーネ。
合格したデンケン、ラオフェンと不合格だったリヒター。
それぞれの思いも描かれ、第三次試験へ。
フリーレンのパーティーは、たしか、北部に旅するために一級魔法使いの資格が必要だったんだよね?
試験官ゼーリエは容赦なく受験者たちを不合格にしていきます。
フリーレンも「好きな魔法がくだらないから」という理由で不合格に。
しかしフェルンは、一級魔法使い試験の最初の合格者のになるのでした。
次回第28話は、アニメ最終回『また会ったときに恥ずかしいからね』です。
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