『ゴールデンカムイ』は北海道の大自然とアイヌのくらし、身体能力に優れた主人公たちの激しいアクションを楽しめますが、その根底を流れるストーリーをつかむのはなかなか難しい作品です。
というのも、謎を残したままに物語が展開していき、過去と現在が交錯しながらその理由が紐解かれていくからでしょう。
この記事では『ゴールデンカムイ』の世界を時間軸で再構成し、登場人物の行動の理由を探っていきます。
内容はネタバレを含みますので、ご注意ください。
映画『ゴールデンカムイ』は漫画の何巻から何巻?あらすじネタバレ
1881年ロシア皇帝アレクサンドル2世暗●
1881年ロシア皇帝アレクサンドル2世暗●事件(16巻160話)
ウィルク、キロランケ、ソフィアの三人はウラジオストク、長谷川写真館で日本語を習います。(18巻177話)
明治26年(1893年)
新潟県新発田。
鶴見篤四郎、柔道の道場で宇佐美時重と出会う。(23巻225話)
明治32年(1899年)
杉元の父が結核で亡くなったのを機に、梅子に結核をうつしたくないという思いから故郷を離れる杉元。16歳。(1巻6話)(28巻274話)
明治34年(1901年)
杉元は結核が発病しなかったことを確認し、故郷横浜へ戻りますが、その日はまさに寅次と梅子の結婚式。
寅次の決意を聞き祝福する杉元です。(4巻35話)(28巻274話)
杉元はその後東京へ。菊田との出会い。(28巻275話)
金子花枝子、えごぐさのエピソード(28巻276話)
明治35年(1902年)
函館。鯉登音之進誘拐事件。鶴見中尉と父大佐が救出します。(20巻200話)
アイヌの埋蔵金のありかを知る老人が発見されました。(27巻267話)
鶴見の情報操作でアイヌの仲間割れが起こり、のっぺらぼう収監。(27巻)
明治37年(1904年)11月27日
旅順。日本陸軍は二百三高地を攻撃目標に据え、第一師団が突撃を開始(史実)。
この中に杉元佐一と剣持寅次がいたわけですね。
11月29日には第七師団も合流し、壮絶な戦いが繰り広げられます。
第七師団はおなじみ鶴見中尉、尾形百之助、宇佐美時重、月島基、有古力松らが所属していた隊です。
花沢中将の息子、花沢勇作戦死。花沢中将自害。
明治37年(1904年)春
除隊して満州・旅順から帰国した杉元は故郷に帰り、梅子の家に寅次の遺骨を届けます(2巻15話)。
梅子の目がほとんど見えなくなっているのを知る杉元。
明治38年(1905年)
奉天会戦。鶴見は頭蓋骨前面と前頭葉の一部を欠損する重傷を負いました。(2巻13話)
菊田と有古は戦場で共に戦いました。(28巻272話)
明治39年(1906年)~明治40年(1907年)冬
杉元は、梅子の目の手術費用を作るため北海道に渡り、砂金を掘ります(1巻1話)。
杉元、後藤竹千代の刺青人皮を入手(一枚目)。アシリパとの出会い。
囚人たちの情報を求めて小樽へ(1巻3話)。
杉元を追ってきた笠原勘次郎の刺青人皮を写しますが(二枚目)(1巻4話)、笠原は尾形百之助に●されます。入れ墨を彫った男はのっぺら坊で、脱獄計画の仕切りは土方歳三。
尾形は負傷して、鶴見中尉の部下に救助されます。(1巻5話)。
土方の指示で小樽へ向かう途中の白石は、杉元の罠にかかってしまいます(1巻6話)。
白石と靴下を取り違えたまま別れ(1巻7話)、第七師団鶴見中尉の部下である谷垣とその他3人に見つかってしまう。(2巻8話)
杉元はその他3人をヒグマに襲わせ、脱出(2巻10話)。
アシリパはレタラに救われ、負傷した谷垣の命を取らぬまま杉元と合流(2巻11話)。
牛山、小樽で土方に見つかる(2巻12話)。
鶴見中尉は和田大尉を●し、軍への反逆の意思を露にします(2巻13話)。
小樽。鶴見中尉の命で二階堂兄弟が杉元を捕えます。(2巻15話)
鶴見中尉は、尾形が杉元に接触したのは刺青人皮に杉元が絡んでいるからと推理し、仲間になるよう説得しますが、アシリパと白石の助けによって杉元に逃げられます。(3巻19話)
小樽近郊。土方は渋川善次郎を味方に引き入れようとしますが失敗。(3巻21話)
マタギとなった谷垣は刺青の囚人・二瓶鉄造と出会い、共にレタラを追うが、アイヌの仕掛けた毒矢に当たり、アシリパに助けられたうえ、アシリパの祖母の家で介抱される羽目に。
二瓶鉄造はレタラの相方のエゾオオカミに敗れます。
二瓶の刺青人皮は杉元の手に。(三枚目)(3巻29話)
谷垣は、鶴見中尉の狙いが第七師団を乗っ取って軍事政権を設立すること、金塊の量は75tあること、刺青人皮を1枚持っていることなど、杉元達に情報を伝えます。(3巻32話)
明治40年(1907年)春
小樽。白石は囚人仲間の牛山と遭遇してしまう。(3巻33話)
同じとき、土方歳三と永倉新八は小樽の銀行を襲い、土方の愛刀和泉守兼定を取り戻します。(3巻34話)
横浜郊外では梅子の再婚話が持ち上がっています。(4巻35話)
白石は二瓶の犬リュウを借りて牛山と再会しますが、土方に捕まり、金塊を狙う勢力が土方率いる勢力、鶴見中尉率いる第七師団のほかに杉元がいることを白状します。(4巻36話)
白石が刺青の囚人辺見和雄の噂を聞いて、杉元、アシリパは海へ(積丹半島?)(4巻38話)
クジラ漁を手伝うが、杉元は海に落ちた辺見を助けつつ陸へ戻ります。
辺見にニシン御殿へと誘導され、そこで鶴見中尉と遭遇、浜辺へと逃げます。(5巻40話))
浜辺に泳ぎ着いたシャチに辺見を奪われるも、海に潜って取り戻し刺青人皮を手に入れます。(四枚目)(5巻41話)
鶴見中尉のもとへ、尾形上等兵と二階堂浩平の脱走が伝えられます。(5巻42話)
尾形百之助と二階堂浩平は、谷垣が療養しているアシリパの祖母の家にたどり着いています。(5巻43話)
尾形は鶴見中尉に反逆しているため、谷垣を鶴見中尉の側の人間と考え、消そうとしますが、谷垣は二瓶鉄造の銃を手に入れ逃亡。ヒグマに二階堂を襲わせます。
鶴見中尉は尾形を尾行しており、尾形には逃げられますが、負傷した二階堂を捕え耳を切り落とします。(5巻46話)
浜に上がった杉元らは番屋に宿泊。
土方歳三は杉元を探りに現れ、白石に刺青人皮の複製を命じます。(5巻44話)
杉元、アシリパ、白石はアシリパの父の親友キロランケと会います。
キロランケはのっぺら坊がアシリパの父ウィルクだと言い、それを確かめるため一行は網走監獄へ向かいます。(5巻48話)
杉元、アシリパ、白石、キロランケはアシリパの村に立ち寄った後、装備を整えるため札幌へ。
札幌世界ホテルの女主人は、刺青の囚人の一人・家永でした。
偶然このホテルで泊まり合わせた牛山とともにアシリパを救い、ホテルを爆破します。(6巻54話)
茨戸で刺青人皮を巡って抗争を繰り広げる日泥一派に土方、馬吉一派に尾形がついて大騒動に。
尾形の父が第七師団の花沢中将であることが語られ(6巻58話)両者は手を組むことに。(6巻59話)
杉元一行は、猟で稼いで爆薬等を買いなおすため、勇払のアシリパの大叔父のコタンに滞在、インカラマッと出会う。(7巻60話)
杉元一行は刺青人皮の囚人がいるという情報を聞き日高に行く。(7巻63話)
アシリパの大叔母の衣装を買い戻すためにエディー・ダンと接触し、ヒグマ退治をすることに。
3頭のヒグマと、刺青の囚人・若山、その恋人のオカマが入り乱れて大騒動に。(五枚目・白石)(7巻・69話)
土方・尾形の勢力が持っている刺青人皮は牛山・家永・土方の生存者三名と、白石の複製・辺見の複製、尾形が茨戸で入手したものの計6枚。
夕張。鶴見中尉は事態の混乱を狙って、剝製師の江渡貝に偽物の刺青人皮を作らせます。(8巻・72話)
谷垣源次郎の過去が語られ、谷垣はアシリパを無事に連れ戻すため旅立ち、インカラマッが同行することに。(8巻76話)
尾形百之助は鶴見中尉を邪魔するため、江渡貝にたどり着きます。
杉元たちも、エディー・ダンの持っていた情報から江渡貝を訪ね当て、炭鉱の中で偽物人皮を巡って騒動が始まります。
杉元は尾形が土方一派に加わったことを知りますが、偽物人皮は鶴見中尉の手に渡ってしまいます。8巻80話)
江渡貝の家で土方・永倉・牛山・家永・尾形・杉元・白石・アシリパ・キロランケらは鶴見中尉の襲撃を受けます。
二階堂は土方に右足を切断されてしまいます。(9巻82話)
土方一派と杉元たちは協力して逃げ延び、偽物人皮の見分け方の手掛かりを求めて樺戸監獄を目指します。(9巻84話)
熊岸長庵と会うために樺戸に向かいながら、白石の過去が語られます。(9巻85話)
熊岸長庵はアイヌのコタンでアイヌのふりをして偽札を作らされていましたが、アシリパがこれに気づきます。これだけのメンバーが揃えばヒグマすら歯が立ちませんが熊岸は死亡。
偽村長・鈴川聖弘の刺青人皮が手に入りました。(七枚目)(9巻81話)白石逃亡。
土方と通じていたことを杉元に知られるのが怖くて逃亡した白石。
第七師団に捕まった白石を助けようと、土方とキロランケが向かいますが失敗、杉元はあくまで救出を主張。(10巻93話)
二階堂の足は有坂中将によって仕込み銃の義足を付けられる。(10巻94話)
白石救出のために鈴川が網走監獄典獄の犬童に変装。
鶴見中尉の部下・鯉登音之信が鈴川が偽物と見破り撃ちますが、杉元は白石を救出。
気球で逃げ、大雪山でアシリパに『干し柿』の話をします。(10巻100話)
夕張。谷垣、インカラマッ、チカパシは三船千鶴子の不吉な予言を聞きます。(10巻97話)
明治40年(1907年)夏
鯉登少尉は月島軍曹に鶴見中尉大好きであることを隠しません。小樽で鶴見中尉と刺青人皮集めに参加できることが嬉しいようです。(11巻101話)
尾形の父・花沢中将は、政府陸軍省から二〇三高地の責めを負わされ自刃し、鶴見中尉率いる第七師団はこれに不信を抱き反逆しています。
尾形がここから脱走し土方・杉元らと行動を共にしていることが、鶴見には理解できません。
ここで尾形の過去が語られます(11巻103話)
刺青の囚人の一人、稲妻強盗は鶴見中尉と鯉登の手で捕まり、稲妻強盗と蝮のお銀の子はアシリパの祖母へ託されます。(11巻107話)
杉元一行にインカラマッとチカパシが合流、変態の刺青囚人姉崎支遁を捕え、谷垣の嫌疑を晴らします。(八枚目)(12巻113話)
インカラマッはキロランケを「アシリパの父を●した男」と言いますが、一行は全員で網走監獄へ向かうことに。(12巻117話)
網走監獄でのっぺら坊の担当となった新人・宇佐美は第七師団の鶴見中尉の部下でした。(12巻118話)宇佐美は網走監獄の武装資金の出所を探っていました。(13巻124話)
杉元たちは塘路湖の近くのコタンで刺青囚人・都丹庵士と出会い、屈斜路湖の温泉で襲われます。
尾形だけは風呂に入っても銃を持って来ています。(13巻121話)
夜間は不利な杉元たちでしたが、朝の光が差すと、尾形が狙撃を開始し都丹庵士たちを追い払います。
ここへ合流してきた土方、永倉、牛山が都丹庵士を引き取ります。(13巻123話)
明治40年(1907年)秋
一行はついに網走監獄に到着。アイヌのサケ漁に見せかけ、地下道を掘ります。
出口は土方歳三が指示した門倉看守部長の部屋でした。(13巻126話)
明治40年(1907年)~明治41年(1908年)冬
新月の夜。脱獄王白石の仕切りで都丹庵士を先導に、闇夜に天窓から監獄に忍び込みますが、のっぺら坊は偽物とすり替えられていました。(13巻129話)
第七師団がやってきて、網走監獄犬童らとの全面対決になります。
インカラマッが鶴見中尉に情報を流し、のっぺら坊とアシリパの救出をさせるつもりだったのです。(14巻131話)また、鯉登の父、鯉登少将は駆逐艦で網走に急行、監獄側を攻撃します。
宇佐美に打たれた門倉は独房を一斉に開門し、囚人、看守、第七師団入り乱れての混戦に。
土方はアシリパを連れて犬童典獄を尾行。しかし杉元のところへ逃げ戻るアシリパを捕まえたのはキロランケでした。
犬童はのっぺら坊を独房から出しますが、そのまま土方との戦いになり、破れます。(14巻136話)
杉元はのっぺらぼうに会い、彼がアシリパの父ウィルクであることを知ります。
これを屋根の上から見ていたインカラマッの目のまえで、ウィルクと杉元は尾形に頭を狙撃され倒れます。(14巻137話)
谷垣は尾形の狙撃から杉元の体を移動させて守ります。
しかしインカラマッはキロランケが何者かに合図をしていたのを見ていたため、マキリで刺されて負傷してしまいました。
杉元、谷垣、インカラマッは鶴見が第七師団へ連れ帰り、家永の治療を受けさせていました。(14巻138話)
尾形、キロランケ、アシリパ、白石は樺太へ渡ります。
土方、牛山、門倉、都丹庵士、夏太郎は網走監獄教誨堂の地下に隠れています。
杉元、谷垣に鯉登少尉と月島軍曹とが同行、樺太へ渡ることに。鯉登の手荷物に隠れてチカパシとリュウも同行しています。(14巻140話)
樺太。
アシリパを見たというアイヌの少女・エノノカの住む集落へ。
ロシア語を話せる月島が活躍し、刺青の囚人・岩息が出るスチェンカと言う闘技に出場することに。
岩息の刺青の写しを手に入れ、チカパシはエノノカを助け、杉元はアシリパの情報を手に入れました。(15巻146話)
アシリパは樺太でキロランケからウィルクの話を聞く。(15巻148話)
二階堂右手の義手を手に入れる。(15巻148話)
月島基の過去が語られます。鶴見中尉の負傷前のイケメン画像あり。(15巻149話)
父親を●して死刑囚になった月島を、ロシア語の通訳として抜擢してくれたのが鶴見だったのです。
月島はこの時から、鶴見に忠誠を誓い続けることになります。
また、月島の命を救うのに、杉元の親友寅次の意思もあったことがわかります。(15巻150話)
樺太。アシリパは忘れていた父との思い出、ホホチリを思い出します。(16巻151話)
根室。土方・永倉・牛山は刺青の囚人土井新蔵(人斬り用一郎)を見送る。(16巻154話)
樺太。アシリパに自分たちの居場所を伝えようと杉元たちは山田曲馬団に入り、特に鯉登と谷垣は大活躍します。(16巻168話)
樺太。尾形、キロランケ、アシリパ、白石は遊牧民ウィルタを装いロシアへ密入国。
キロランケを待ち受けているのは、鶴見中尉から情報を受けとったロシアの警備隊でした。(16巻160話)
ロシアの狙撃手ヴァシリと尾形の一騎打ち。
息が白く見えるのを防ぐため雪を口に含みながら待ち続けた尾形の銃弾がヴァシリの顎を砕きます。
尾形は発熱しながら異母弟・花沢勇作を思い出していました。(17巻164話)
アシリパを追う杉元たちは雪嵐に襲われ灯台に避難します。
鯉登少尉はここで尾形を「山猫」呼ばわりしています。(17巻169話)
キロランケは尾形、アシリパ、白石を連れ亜港監獄のソフィアに会いに行き、アシリパにウィルクの話を聞かせようと考えます。(17巻170話)
土方と牛山は刺青の囚人関谷に毒を盛られ、永山、門倉とキラウシは彼らを助けながら関谷の刺青人皮を手に入れます。(18巻176話)
キロランケらが亜港監獄でソフィア脱獄作戦を開始したころ、杉元たちも亜港に到着。
しかし野生の虎が作戦を阻みます誰よりも勇敢に虎と戦ったソフィアはついにアシリパと会えます。
ソフィアは、ウィルクがアイヌ文化を守るために北海道・樺太を独立国家とする計画をしていたことを話します。
アシリパは昔父から聞いたアイヌ語の名前「ホロケウオシコニ」が刺青の暗号であることに気づきます。(19巻184話)
流氷の割れ目で仲間とはぐれた白石は、杉元と再会。
尾形はアシリパから暗号を解くカギを聞き出そうとして失敗。
アシリパは尾形の目を毒矢で射てしまいますが、杉元が懸命に救助。杉元とアシリパ再会。
谷垣とキロランケの戦い。
キロランケを追う月島負傷。
鯉登、キロランケに勝利、キロランケはアシリパが暗号を思い出したことを知り眠りにつく。(19巻190話)
第七師団。菊田特務曹長と有古一等卒着任。
都丹庵士の仲間が菊田を襲いますが、都丹庵士、有古に敗れます。(20巻195話)
尾形と月島に治療を受けさせる杉元。
しかし尾形は手術が終わると医師を襲い、鯉登にロシア語で「ボンボンが」と言い、逃亡します。
その言葉で、鯉登は鶴見中尉との出会いを思い出します。(20巻200話)
杉元、白石、アシリパ、谷垣、鯉登、月島、チカパシらは国境を越え、敷香で買い出し中、ヴァシリに狙撃されます。
杉元が取り押さえ、絵の上手いヴァシリと絵で会話。
ヴァシリを撃ったのが尾形であることを月島が教えます。
明治41年(1908年)春
鶴見中尉が樺太に来るまで一行は豊原で待機です。
チカパシのおかげで一行はアイヌから怪しまれなくて済んでいます。
活動写真の撮影に協力し、技師のフィルムで父と母の顔を見ることができました。
アイヌの文化を残すために戦うことを選ぶのか、杉元とアシリパは話し合います。(20巻207話)
登別。鶴見中尉は有古から都丹庵士の人皮を受け取ります。
鯉登大佐が来て入浴中、有古は人皮を盗もうとしますが鶴見にはバレてしまい、逆に二重スパイを命じられます。
偽物の人皮5枚を持たされ土方のところへ走る有古。
土方たちもまた樺太へ向かいます。(21巻209話)
エノノカのコタンに残るチカパシと谷垣の別れ。
鯉登少尉は尾形に言われた「ボンボン」と言う言葉、「満鉄」が気になっています。
鶴見は樺太に来ますが、アシリパは鶴見を信用できず、杉元と二人でその場から逃走します。(21巻210話)
杉元とアシリパは鶴見中尉と第七師団から逃げ、北海道への連絡船に乗り込みます。
追いついてきた白石、ヴァシリも一緒です。
これに気づいた鶴見中尉は鯉登大佐の駆逐艦に乗り、彼らを追跡。
杉元らは船から流氷に飛び移り、白いシーツをかぶって、北海道に逃げ伸びます。(22巻216話)
尾形はヴァシリが狙撃した第七師団の兵士の軍服を奪い、連絡船に乗り込みます。
北海道に着いた杉元らは白金を掘りに行き、多重人格の刺青の囚人、松田平太と出会います。
杉元たちは松田に襲われますが、松田は多重人格の自分が仕掛けたアマッポにかかり命を落とします。(22巻221話)
谷垣は鶴見中尉の口からインカラマッの妊娠を知り、「アシリパを祖母の家に無事に帰れるよう連れ戻す」という任務に同意します。(23巻222話)
杉元たちは松田平太の刺青人皮と、川ごとの砂金の標本の入った煙草入れを手に入れます。
尾形は北海道に戻るとまた土方と合流。ソフィアの情報と、アシリパが暗号を解くカギを思い出したらしいと話します。(23巻222話)
杉元たちの刺青人皮は鶴見中尉の手に渡ってしまったので、砂金の標本の情報から刺青の囚人・海賊房太郎に会うため支笏湖に向かいます。(23巻224話)
札幌。ジャック・ザ・リッパーの犯行を模した事件が起こる。
小樽。谷垣はインカラマッを病院から連れ出し、アシリパの祖母・フチのもとで出産。(23巻231話)
脱出の際インカラマッを逃がすため家永は命を落としてしまいます。(23巻230話)
鶴見中尉の指示でフチの家を見張っていた第七師団の兵士に、鯉登少尉は報告しないよう指示。
月島は鯉登にその意味を問いますが、鯉登は尊敬する鶴見中尉の真意が知りたいと答え、谷垣とインカラマッを逃がします。(24巻232話)
歌志内。杉元、白石、アシリパは海賊房太郎を探して、刺青の男・上エ地圭二に会い、船で江別へ向かいます。
金塊情報を得た海賊房太郎は偶然杉元たちの船を襲い、手を組むことに。(24巻238話)
一行は札幌へ向かいます。
ジャック・ザ・リッパー事件を追う第七師団、中央政府からの指示で動いている菊田、土方一派、上エ地圭二、ソフィアと部下、杉元たちがここに全員集まります。
事件はサッポロビール工場で決着。(28巻)
新聞記者の石川啄木は事件を推理して見せます。
埋蔵金を求める最後の旅へ。
コメント