スタンダードジャズを聴いてみたけど、クラシックと違って、どうして途中で勝手に演奏しているの?
そう思いませんか?
今日はスタンダードの名曲「When You Wish Upon A Star(星に願いを)」をご一緒に聴いてみたいと思います。
When You Wish Upon A Starはこうして生まれた曲
「星に願いを」はディズニー映画「ピノキオ」の主題歌。1940年に書かれ、映画の中ではコオロギのジミニー・クリケットが歌っています。映画は当初まったくヒットせず、ディズニー社は経営危機に陥ってしまうんですね。そんな中でこの曲は、その年のアカデミー歌曲賞を受賞しています。
美しいメロディと歌詞が多くの人の心をつかんだのでしょう。
即興のアドリブプレイこそがJAZZ
「When You Wish Upon A Star」をJAZZミュージシャンが演奏すると・・・
天才ピアニスト、キース・ジャレットの登場です。イントロ、美しい…
テーマに入るとベースのゲイリー・ピーコックが入ってきます。
ドラムはジャック・ディジョネット。
テーマを1回演奏し終わると、ベースが自由に弾き始めます。アドリブ・プレイです。
ジャズの楽譜はメロディーとコードが書いてあるだけ。
アドリブの時はコードをもとに即興演奏を繰り広げます。
お次はピアノのアドリブ。姿勢悪いけどすっごく楽しそう。
おや?歌い始めてますよ?はい、どんどん唸る!歌う!
1周したけどもう1周弾きたいようです。ご自由に、どんどん行っちゃって!
そしてついに立ち弾き。
体の中から音楽が溢れ出します。はあ・・・美しい。
お互いの音を聞きあって、視線を合わせながら自在に表現していくんですねー。
最後はもう1回、テーマに戻って元のメロディー。
エンディングは神に祈りをささげるかのように締めくくります。
「When You Wish Upon A Star」曲情報
作曲 | Leigh Harline |
作詞 | Ned Washington |
1940年
まとめ
「When You Wish Upon A Star」の美しいメロディーは歌詞を乗せて味わうもよし、楽器のみの演奏、インストゥルメンタルで楽しむもよし。
星に願いをかければ
心の底から願うなら
きっと願いは 叶うはず
あなたの願いは何ですか?