2016年の新海誠原作・脚本・監督作品『君の名は。』は世界各国で大ヒットしたアニメ映画です。
新海誠監督独自のファンタジーあふれる世界観の中で、等身大の高校生が、彗星の被害から故郷の町を守るために必死に尽力する姿が描かれます。
『君の名は。』の声優、モデルとなった地域、感想をご紹介していきます。
新海誠作品『君の名は。』の声優陣
役名 | 声優 | こんな人 |
立花 瀧 (たちばな たき) |
神木隆之介 | 東京都心に住む高2の男子。イタリアンレストランでバイトしている。バイト先の奥寺先輩に憧れている。 |
宮水 三葉 (みやみず みつは) |
上白石萌音 | 山深い田舎、岐阜県糸守町に住む高2の女子。実家は宮水神社で、祖母の一葉から巫女としての教えを受けている。組み紐も祖母から習い、髪を結ぶのに使っている。 |
宮水 四葉 (みやみず よつは) |
谷花音 | 三葉の妹。小4。瀧と入れ替わった三葉の普段と異なる奇妙な行動に「やばい」とリアクションする。 |
宮水 一葉 (みやみず ひとは) |
市原悦子 | 三葉と四葉の祖母で宮水神社の宮司。82歳。三葉と瀧以外で2人の「入れ替わり」に気付いた唯一の人物。 |
宮水 俊樹 (みやみず としき) |
てらそままさき | 三葉と四葉の父で、宮水神社の婿養子。54歳。二葉を亡くした後に一葉と対立し、神社を出て糸守町の町長となる。 |
宮水 二葉 (みやみず ふたば) |
大原さやか | 三葉と四葉の母であり、一葉の一人娘。すでに故人で、夫の俊樹より12歳年下。一葉、三葉同様『入れ替わり』の経験があったらしい。 |
勅使河原 克彦 (てしがわら かつひこ) |
成田凌 | 三葉の同級生。あだ名は「テッシー」。坊主頭が特徴。地元の建設会社、勅使河原建設の社長の息子。 |
名取 早耶香 (なとり さやか) |
悠木碧 | 三葉の同級生で、親友。穏やかな性格で、勅使河原に好意を寄せている。あだ名は「サヤちん」 |
奥寺 ミキ (おくでら ミキ) |
長澤まさみ | 瀧のアルバイト先の先輩。美人でオシャレな女子大生で、同アルバイトで働く多くの男子から大人気。喫煙者である。 |
声優さんでなく、日常は演技をしている俳優さんが多くキャスティングされているのが特徴です。
一流の俳優さんは声だけでも素晴らしい演技ができるんですね…
主役の神木隆之介さん、上白石萌音さんは、突然別人の身体に入れ替わった戸惑いや、糸守町の人々を守りたいという決意が声にみなぎる素晴らしい声を演じていました。
また、「瀧君」「みつは」とお互いを求め合う二人の声は、耳に残るみずみずしさです。
そして、素敵な奥寺先輩の声は長澤まさみさん。この方以外考えられない存在感は、声に現れます。
アニメ映画『君の名は。』聖地巡礼
糸守町=飛騨地方は聖地巡礼の名スポット
主人公の三葉が住むのは、糸守町(いともりまち)。
飛騨地方がモデルとなっていることは新海誠監督が公言されています。
岐阜県下呂市小坂地域の南飛騨やすらぎ街道から見た景色がモデルになっているようです。
映画に登場する飛騨市図書館は実在します。
御神体のあるカルデラは、御嶽山四ノ池にそっくりです。
糸守湖=長野県松原湖・大月湖・諏訪湖
新海誠監督は、糸守湖のイメージは長野県南佐久郡小海町の松原湖と大月湖である、と話しています。ここは新海監督ご自身の出身地でもあります。
後に諏訪湖の風景も参考にしていかれたようで、ここでは映画のイメージそのままの風景が見られます。聖地巡礼としても有名になりました。
瀧君のバイト先のレストラン=「カフェ ラ・ボエム 新宿御苑」
本編中で瀧がアルバイトをしているレストラン「IL GIARDINO DELLE PAROLE」(イタリア語で「言の葉の庭」を意味する)は、新宿にあるレストラン「カフェ ラ・ボエム 新宿御苑」がモデルとなっています。
神デートスポット
🚩 カフェ ラ・ボエム 新宿御苑✔︎映画『君の名は』の舞台にもなったオシャレなレストラン
✔︎店内は開放的で、雰囲気抜群
✔︎適度に賑やかなので、周りを気にせず会話ができる
✔︎人気なので予約必須¥2000円/1人〜 pic.twitter.com/XdSA5IJ3cg
— 神デートスポット案内人 (@0YanWxCYhlNF223) August 31, 2022
三葉と瀧が再開する階段=須賀神社
三葉と瀧が再会する階段は、東京都新宿区の須賀神社の参道にある石段です。
映画の中でも「須賀神社」の文字が読み取れます。
昨日、金曜ロードショーで「君の名は。」がありましたねー。(寝てた…凹)
今年のGWに瀧と三葉が再会した階段の場所のロケ地、見に行って来ました。
夕方に行ったのですが道に迷ってしまい、日が暮れる直前に辿り着いたのはいい思い出です😂笑場所: 四谷 須賀神社の階段 #君の名は pic.twitter.com/fON9UsZOgK
— 勿忘草🪴(wasurena-gusa) (@pianostudioo) October 29, 2022
『君の名は。』感想(ネタバレを含みます)
高校2年生の女子、三葉が田舎町での暮らしに息詰まる思いになり、「生まれ変わったら東京のイケメンになりたい!」と願ったことが始まりなのでしょうか。
そう考えると、入れ替わりによる混乱の一つ一つが愛おしく、「この瞬間を楽しんで」という気持ちになります。
三葉と瀧くんの必死の思いが、町を襲った彗星による被害から町の人々を救おうとします。
ここで3年の時間差という不可思議な要因が加わり、これを埋めていくのが「巫女の口かみ酒」戸「組み紐」になります。
三年前、まだ中学生の瀧君に託した三葉の赤い組み紐が二人をつなぐのです。
ここで映画の中の時間の流れを整理してみましょう。
2013年夏〜(三葉)、2016年夏〜(瀧)の入れ替わりが起こるようになる。
2013年10月3日 三葉、東京へ行き、瀧君に組み紐を手渡す。
2013年10月4日(20時42分) ティアマト彗星の破片が糸守町に落下。三葉死亡。
2016年晩秋(11月頃) 瀧、奥寺、藤井が岐阜県飛騨地方を訪問。
瀧、ご神体に捧げた口かみ酒で3年前にタイムリープ、糸守町の町民たちを救う。
2021年秋 糸守町への隕石落下から8年。
2022年春(桜満開の雨上がりの朝) 三葉、瀧の再会。
瀧君を探して歩き回る三葉の茶色いローファーを見て、『女子高生の時の自分』を思い出してしまう女子も多いのでは?
あの固いローファーで足にマメを作ったこと、歩き回るのが結構大変なこと…まあ、男性のビジネスシューズも同じでしょうか。お疲れ様です。
二人の活躍を支える同級生のサヤちんとテッシーも、素朴さと熱さがあって、とてもいい存在感がありました。
結婚してからも、末永く幸せになって欲しい二人です。
2016年の映画ですが、次作『すずめの戸締り』の公開が近づいてきたため、改めて見直してみました。
みずみずしい光に包まれ、自分自身も清浄な空気の中で洗われるような気分になれた作品でした。
心が疲れた時、リフレッシュしたい時に見ていただきたい作品です。
『君の名は。』声優一覧・糸守湖のモデルは諏訪湖?階段はどこ?感想まとめ
『君の名は。』を鑑賞しての感想と、声優さんや聖地のまとめをご紹介しました。
新海誠監督のクリエイティヴィティに改めて感動し、『すずめの戸締り』への期待が高まります。
Netflix,Amazonプライムでも視聴できます。この機会に是非ご視聴ください。
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