人気漫画『xxxHOLiCホリック』が蜷川実花監督によって実写映画化されました。
主人公・四月一日(ワタヌキ)が密かに思いを寄せる同級生、九軒ひまわりちゃん。
本人の意思に関係なく周囲に影響を及ぼしてしまうひまわりちゃんが払った対価とは?
原作と映画の違いを考察していきます。
『xxxHOLiCホリック』ひまわりちゃんは何に対する対価を払ったの?原作と映画の違いは?
ひまわりちゃんは関わる相手を不幸にしてしまう、という自分でもどうすることも出来ない体質です。
【原作】
このため、ひまわりが四月一日の肩に触れただけで、四月一日は学校の廊下の窓から落ち、瀕死の重傷を負います。
四月一日の命を救うため、百目鬼、小狼、ひまわりは侑子に対価を払います。
【映画】
四月一日はそんなひまわりを救いたいと考えたため、ひまわりと学校の階段ですれ違った後、1階まで落下します。
重傷を負い、右腕も血まみれです。
四月一日の命を救うため、百目鬼とひまわりは、侑子に対価を払います。
『xxxHOLiCホリック』ひまわりが払った対価とは?原作と映画の違いは?
百目鬼とひまわりは重傷を負ったワタヌキを侑子の店に運びます。
【原作】
ひまわりは四月一日の傷跡を引き取ります。
それは背中のとても大きな傷跡です。半袖を着ていますが描写がないので、腕の傷はありません。
ちなみに百目鬼は四月一日が失ったのと同量の血液。小狼は何を払ったか、侑子は教えてくれませんでした。
【映画】
ひまわりの右腕に傷跡があり、四月一日はそれを見てひまわりが払った対価を知ります。
背中の傷も引き取ったのか、描写はありません。
ちなみに百目鬼は、四月一日が女郎蜘蛛に奪われた右目を提供します。
原作同様視力が半分なのかはハッキリしませんし、血液も提供したかどうかはわかりませんでした。
『xxxHOLiCホリック』四月一日が一命をとりとめた後ひまわりがとった行動は?原作と映画の違いは?
その後のひまわりの行動も、原作と映画では異なっています。
【原作】
ひまわりは四月一日に「さようなら」を告げようとしますが、四月一日は優しく呼び戻します。
【映画】
ひまわりは関わる人を不幸にしたくないため、次の街へ去ります。
次は海辺の街です。
こういう展開もアリですね。
『xxxHOLiCホリック』対価を払うという行動に隠された意味は?
繰り返し出てくる『対価を払う』と言う行動にはどのような意味があるのでしょう。
病院に救急車で運び、治療費を払う、という行動と、百目鬼が血液や視力の一部を失ったり、ひまわりが女の子の身で醜い傷跡を引き受けるという行動の、違う点はどこにあるのでしょうか?
それは「本当に四月一日を助けたい。自分の持つ何かを差し出しても」という覚悟を示す、ということではないでしょうか。
自分から何かを捨ててでも、自分が本当に大切にしているものを知ること。
『xxxHOLiCホリック』の中の登場人物の潔さ、カッコ良さ、そして強さが『対価を払う』という行動で磨かれて行っているのでしょう。
それはある意味『断捨離』にも似ています。
自分の中の一番大切なものを知り、そしてそれを差し出してでも守りたいものに気づくこと。
『xxxHOLiCホリック』の登場人物が凛としているように見えるのは、侑子さんの教えによって彼らが成長を続けているからなのではないでしょうか。
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