映画『閃光のハサウェイ』の続編のタイトルが『サン・オブ・ブライト(ブライトの息子)』であることが発表されました!
気になる続編のストーリーは?
原作小説『機動戦士ガンダム・閃光のハサウェイ』は上・中・下巻の三部作。
1作目の続きに当たる、『機動戦士ガンダム・閃光のハサウェイ(中)』よりあらすじをご紹介します。
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ダバオのコテージ
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ケリア・デース
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ヴァリアント
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/オエンベリで
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/連邦政府軍による虐殺
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/マフティー・ナビーユ・エリン
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ギギ&ケネス
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ホンコンのアパートメント
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ベッドの上の…
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ギギ
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ガール・アンド・ウーマン
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ダーウィンへの攻撃
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/情報公開
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/味方の損害
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ギギズ・スプリング
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ブライト・ノア
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ウルル
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/コックピット
- 『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/まとめ
- 映画のタイトル『サン・オブ・ブライト』を考察
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ダバオのコテージ
ギギ・アンダルシアはダバオの海辺のコテージでハサウェイのことを思い出しています。
この、連邦軍の士官用コテージを用意してくれた、キルケー部隊のケネス・スレッグ大佐のことも。
そのため、自然保護と歴史的な遺跡保全のための居住者とともに不法居住者も増加してしまい、連邦政府は警察と軍の間に不法居住者を摘発する組織を作りました。
それがマンハンターと陰口をたたかれる組織であり、その乱暴なやり口は、市民の不安を増大させています。
去年あたりからマフティー・ナビーユ・エリンと名乗る反政府組織の活動が活発になり、連邦政府の要人暗殺が続いています。
ケネス・スレッグ大佐は、オーストラリア・アデレードでの連邦政府の中央閣僚会議の防衛を命じられ、ダバオに赴任してきました。
前任者キンバレー・ヘイマン大佐の最後の作戦が、まだオエンベリで進行中です。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ケリア・デース
ハサウェイはマフティーの仲間たちとヴァリアントの艦上にいます。
連邦軍の動きについて話し合っていると、「ハサ!」とケリア・デースの嬉しそうな声がしました。
ケリアがハサウェイのことを心配して言葉をかけてくれることはわかっていても、ギギ・アンダルシアという少女に出会ってしまった今、ハサウェイはそれをうっとうしく感じるようになってしまったようです。
ハサウェイは、そんな自分を「未熟なんだよな」と感じています。
「シャアの反乱」でモビルスーツ戦に巻き込まれたハサウェイは、身近な人々や初恋の少女が目の前で死んでいくのを見て鬱状態になっていました。
ハサウェイは植物観察官の研修生になれたことで、鬱病の治療を兼ねて地球に降りることができました。これも父ブライト・ノアの力です。
その時ケリア・デースと出会い、ケリアの献身的な看病のおかげでハサウェイの精神は安定しました。
しかし、友達以上の関係となっても、非合法地球居住者であるケリアは、ハサウェイと結婚することはできませんでした。
ハサウェイは植物観察の実習のため、スラウェシ島のメナドへ行き、アマダ・マンサン教授の元へ出入りするクワック・サルヴァー(インチキ医師の意味)と知り合います。
マフティーの活動を始めたハサウェイを追うように、ケリア・デースもマフティーに参加したのです。
マフティーのリーダーになってだんだんとケリアから離れてしまったハサウェイは、さらにまた、ギギという少女に出会ってしまって心乱されるのでした。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ヴァリアント
ハサウェイ率いるマフティーの一行はオエンベリに行き、キンバレー部隊との戦場を確認しようとしています。
オエンベリに展開している軍は、実はマフティーとは関係がないのです。
しかし、ここでキンバレー部隊を、そして次に来るであろうキルケー部隊を足止めしたいとハサウェイは考えました。
ハサウェイが乗るヴァリアントからはギャルセゾンが2機、モビルスーツは4台。
もう一隻のシーラックからもギャルセゾンが1機、モビルスーツが2台発進しています。
ハサウェイ自身もXIガンダムに乗って、まずは海に入ります。
整備の点検のためです。
次に高く大空へ舞い上がります。
その雄姿を見ながらケリア・デースは「ハサが戻って来る保証はない作戦なんだ」と思ってしまうのです。
そして、艦長に自分の配置転換の希望を申し出るのでした。
ハサウェイを待っているのが辛くなっちゃったのかな…
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/オエンベリで
連邦軍が想定しないであろう方向からオエンベリに入ったハサウェイたち。
オエンベリは連邦政府軍、キンバレー部隊による2,000人以上の虐殺の跡を残していました。
マフティーはキンバレー部隊の攻撃を退け、いったん後方のクリークで作戦会議を開きます。
オエンベリの町は壊滅、敵・キンバレー部隊のモビルスーツは約10機。
ハサウェイは「オエンベリを占拠する」そう宣言し、飛び立つ間もなく敵機と遭遇します!
敵の12機のモビルスーツ・「グスタフ・カール」のうち6機がガンダムに向かってきますが、ミノフスキー・クラフトによる自由な飛行性能を持ったガンダムには太刀打ちできません。
グスタフ・カールの残り3機は、ベースジャバー「ケッサリア」から取り残され、もたもたと後退することになりました。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/連邦政府軍による虐殺
XI(クスィー)ガンダムは後退するグスタフ・カールを狙撃しました。
パイロットを捕虜にするつもりです。
オエンベリの町の廃墟に入ると、連邦軍のベースジャバー・ケッサリア2機に遭遇します。
ケッサリア1台をガンダムで捕獲し、ここのクルーも捕虜にします。
町の郊外も死体の山。
キンバレー部隊はここにきてほんの数日で、これだけの虐殺をやってのけたのです。
エメラルダたちの探索したビルも、拷問のあげく殺された人々でいっぱいで、生き残りは女性が一人だけです。
ハサウェイは怒りもあらわに「連邦軍の捕虜をここへ呼ぼう」と命令しました。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/マフティー・ナビーユ・エリン
ダバオ
ギギとケネス・スレッグは電話をしています。
ギギは明日ホンコンに行く飛行機を頼んでいます。
伯爵のために、ホンコンのアパートメントの準備をしなければいけないようです。
ケネスは明日8時の便を押さえてやり、7時に迎えに行く、と言ってくれました。
いつの間にかこの二人、親密になっているようです。
オエンベリ
一方、ハサウェイはキンバレー・ヘイマン大佐の尋問を始めました。
「どうしてこうなった?」
「ノー・コメントだ。マフティー・ナビーユ・エリン」
ハサウェイは、キンバレー部隊の虐殺は、マフティーと無関係の人々に対するものだったと話します。
するとキンバレーは、「奴らだってわが軍のパイロットに手を出したのだからこれは見せしめだ」というのです。
これでは子どもの喧嘩です。
ハサウェイは、生き残った偽マフティー、ファビオ・リベラと話すことができましたが、結局は物別れに終わります。
このくだりは、ハサウェイたちマフティーのやっていることも、共感して動いている奴らのやっていることも、結局は多くの巻き添えの犠牲者を出し、憎しみの連鎖を生んでいるのかと暗い気持ちになるな。
しょせんはテロリストなのか。テロリストに対する連邦軍の仕打ちもひどい。
これが戦争なのか、と目を覆いたくなるよな。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ギギ&ケネス
翌朝7時、ケネスはギギが滞在しているダバオの士官用コテージに迎えに来ました。
ギギのスーツケースを運びながら、多忙な自分がこんな少女のためにしていることのバカさ加減に気づきながらも、やはりギギの非凡さにうなるのでした。
例えば「ギギ」と呼びかけるだけで、一番気にしている閣僚の護衛のことだと察するような勘の良さだよな
ギギは、ケネスから、ハサウェイの住所を聞きだして、ホンコンに向かいます。
そして軍の輸送機に乗ったギギは、官僚たちの会話に「アデレード」という地名が出てくるのを小耳にはさんでいました。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ホンコンのアパートメント
ホンコンの空港に迎えに来ていたケネスの部下は、ギギに不法居住者に気をつけるよう注意してくれます。
ギギはリムジンの窓から見える人の多さと街の立派さに驚きます。
「連邦政府の高官たちは自分たちのためにこういう高級住宅街に…」と言いかけて黙った運転手に、ギギは
「いいのよ。あたしはそういう階級の人間じゃないの。愛人っていう情けない職業の女なのよ」と言います。
リムジンは瀟洒なアパートメントに到着しました。
それはステイタスをあらわすものでもあり、また「雇用の創出」のためでもありました。
人間は極端に少ない人手によって食料・住空間・日常品を創り出せるようになり、働く必要のない人を増加させました。
でも、「完全福祉社会」を実践した結果は、人は自堕落になり、民族のプライドも伝統も喪失させていったのです。
人のアイデンティティを堅持していくためには労働も必要であるという再評価が定着しました。
ギギがカーディアス・バウンテンウッデン伯爵に評価されているのは、まさに、このような局面で、ある階級に属していると演じることができる才能にあった。つまり、よい趣味をもって、商品を識別し、それを配置させ、それによって周囲を心服させる力である。
へえ、そうなんだ。参考になるなー
ギギはあからさまにチップを要求する下品なメイドも即刻クビにします。
そして管理人に「明日から雇う人はあなたと違う姓の人にしてください。そうなさらなければ、今度はあなたに辞めていただくことになるでしょう」と宣言するのです。
こりゃあ確かに非凡な才能かも
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ベッドの上の…
ヴァリアント艦上
ハサウェイがヴァリアントに戻ると、「ケリアはジュリア・スガとともにダーウィンへ行った」と聞きます。
配置転換が受け入れられたのでしょう。
ハサウェイはケリアのことを気にしたり、ギギちゃんに惹かれたりする自分が、ちょっと情けないんだな!
マフティーの同志たちの間でもケネス・スレッグ大佐はやり手と評判になっています。
ホンコン
一方、ホンコンのアパートメントで目覚めたギギは公衆電話までジョギングし、ケネスが教えてくれたハサウェイの連絡先に電話をかけました。
電話に出たのはアマダ・マンサン教授です。
ギギは「次のデートはアデレードにしませんか?ケネスおじさんに相談したら、この電話番号を教えてもらえたので、と伝えてください」と伝言します。
アパートメントに戻ると、テレビからダバオの虐殺のニュースが流れていました。
家具の配置を監督する仕事が終わると、とりあえず伯爵を迎える準備は完了です。
ギギはベランダでまたも一人で食事をします。
ギギちゃん一人メシのシーンが多いんだよな!おれでよかったら付き合うのに…
ギギは、自分がもうここには戻らないだろうと、わかっていました。
え?なにそれ?ギギちゃん、なんで?
翌日ギギは、昨日使った普段着が多少乱雑に部屋に配置されているのを確認し、居間にはバウンテンウッデン伯爵と自分が一緒に撮った写真を飾ります。
電気スタンドやバスタブのお湯張りもタイマーをセットしておいてから、ベッドの上にピンクの下着を脱ぎ捨てたように見えるように並べました。
「アデュー!わたしのパトロン。わたしは、死にに行くのかもしれません」
心の中でそう呟いて、ギギは小さなショルダー・バッグ一つでアパートメントを後にするのでした。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ギギ
ヴァリアント艦上
ヴァリアント艦上のハサウェイに、アマダ・マンサン教授から電話があったと伝えられました。
ギギからの電話連絡で、アデレードで会議は開催されるということをケネスも言ったということのようです。
連邦政府は会議の場所をコワンチョウに変更したと思わせる陽動作戦を行っていますが、これでもう、だまされることはありません。
こちらの戦力も再確認しながら、艦長とハサウェイは、敵もこちらを潰すつもりで攻めてきていることを覚悟します。
キルケー部隊の動きと補給部隊との合流など、作戦についての打ち合わせは続きます。
ケッサリア艦上
レーン・エイムはケネスが艦上に民間人の女の子を連れて来たのを見て、反感を覚えています。
昨日まで連れ歩いていたメイス・フラゥワーとは別人で、いつの間にか「大佐のお守り」と呼ばれています。
ケネスは厳しい上官なのですが、隊員たちには休養できる時間を配慮もしてくれるので士気は上がっています。
今は、マフティーの支援基地を探して叩く、それが目的の一つです。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ガール・アンド・ウーマン
ダバオのキルケー部隊基地。
話は戻ってケッサリア搭乗前です。
ケネス大佐の元に突然ギギがやって来ました。
でも今は、メイス・フラゥワーもいるのです。
二人の女は鉢合わせし、お互いに反感を感じます。
ギギはメイスに、下品な言葉を浴びせ、激高したメイスはギギを平手打ちします!
怒ったメイスは「あたし、行くわ」と言い捨て、ギギは「そうしてくださいな」と呟きます。
ギギちゃんスゲェ!一発でイヤな女を追い払ったぜ?
なんて言ったんだろうな?
メイスが去ってすぐあらわれたケネスは、ギギがメイスを追い出したことに感謝する気持ちさえ持っていました。
そして、ギギを伴ってオーストラリアへの軍用機「ビッグ・キャリアー」に搭乗しました。
ケネスに聞かれて、ギギは「マフティーのなにかを捕まえられるか…違う、捕まえられないんだ。水の下に行っちゃうんじゃないかな。なんか、大佐の得になるようなこと、ありそうね」というのでした。
離陸後眠ってしまい、目覚めたギギにケネスは嬉しそうに報告します。
「マフティーの船を1隻撃沈した。ギギの言ったとおりになった」
この時ギギは、キルケー部隊に正式に認知されたのです。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ダーウィンへの攻撃
オーストラリア北部の入り江、ビノエ・ハーバーに、ヴァリアントは入っていきました。
ヴァリアントには支援部隊からの物資が積み込まれます。
作業にはXIガンダムも利用されました。
この補給作業中に、オエンベリで会ったファビオ・リベラがチャング・ヘイ、フェデリコ・マルティーニとともにヘリでやって来ます。
ハサウェイは、これからオーストラリア北部のダーウィンを攻撃することと、アデレード近辺の陽動作戦に力を貸してほしいと頼みます。
ファビオとフェデリコのヘリはダーウィンに急行します。
補給物資を積んだヴァリアントも出港。
チャング・ヘイはファビオのスタッフと合流してからアデレードへ。
ハサウェイはマサムと二人でXIガンダムに乗ってダーウィンの方向へ。
ハサウェイはケリアと接触するつもりでしたが、来たのは代理の若者たちでした。
彼らから連邦軍の情報を聞き、こちらからはファビオたちの件を伝えます。
しかしその直後、ヴァリアントはキルケー部隊のペーネロペーに撃沈され、またファビオたちの攻撃は遅すぎたのでした。
ケネスとギギの乗ったビッグキャリアーが、ダーウィンで連邦政府の高官を乗せた時のこと。
ギギが「この空港は嫌いだな」と言ったのです。
ケネスが大急ぎで一刻も早く離陸したのと入れ違いに、ファビオたちの攻撃が行われたのです!
ギギはここでも、ヒロインになりました。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/情報公開
連邦政府の直轄者は好きに地球に居住できるという特権があり、官僚・閣僚はもはや世襲制度と化している今、差別政策と言ってよいものです。
だからこそハサウェイは閣僚の粛清によって、世襲・血縁の体勢を揺さぶろうとしているのです。
しかし、スペース・コロニー時代、隔離された空間に密閉された人々の民意は、中央の連邦政府には届かないのでした。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/味方の損害
オーストラリア・エアーズロック。
ハサウェイは戦闘の光を目撃し、戦場を確認に行ったところで、味方のメッサーの残骸を見つけるのでした。モーリーの機体です。
かなり先に光の信号を認め、行ってみると3ギャルセゾンのヘンドリックス・ヘイヨーでした。
モーリーとロッドはやられてしまいましたが、しかし、敵のグスタフ・カールとケッサリアは撃墜したようです。
ハサウェイはクエスが死んだのを知った時の戦場の痛みを思い出していました。
あれからです。
悲しみには重さがあると実感するようになった。
こんな時にケリアのこと、ギギのことが頭をよぎり、ハサウェイは自分に「恥だ」と呟くのでした。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ギギズ・スプリング
アリス・スプリングという町はエアーズロック観光の拠点。
ダーウィンで後続のキャリアーを破壊され、ケネスがアリス・スプリング経由でアデレード入りしなければならなくなりました。
ケネスが進路変更を愚痴るとギギは収穫があるかも、と予言をします。
すると確かに、マフティー側のモーリーとロッドのモビルスーツが破壊されてしまっているので、ギギは予言者扱いです!!
ギギは、今の自分はなんとなくずれてしまっていると感じています。
夜、バスタブの中で小さな占いをして、ギギはハサウェイに近づいてみようと決心するのでした。
翌朝ケネスに「エアーズロックに観光に行きたい」と申し出て、ケネスとは別になってケッサリアで行けるように手配してもらいました。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ブライト・ノア
ロンデニオン
サイド1のスペースコロニー・ロンデ二オンで、ブライト・ノアが明後日地球で任務に就くと聞き、妻のミライ・ヤシマは呆然としています。
ブライトはまもなく引退し、ミライと一緒に小さなレストランを経営するはずだったのです。
明後日はその店の下見に行くはずだったのに、なぜ?
やむなく、店の下見を急遽明日に繰り上げてもらいます。
ブライトは、作戦が終わったら植物実習をしているはずのハサウェイに会いに行く、と話しています。
何も知らない父ちゃんが、すぐ近くに来ちゃう!
ハサウェイ、ピーンチ!
エアーズロック
ケネスらは、ギギを彼女の希望通りエアーズロック付近に連れていきます。
そして自らはレーン・エイムとともにペーネロペーでアデレードへ向かいます。
まさか、こんなところにマフティーがいようとは、想像もしていません。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/ウルル
原住民のアボリジニーが「ウルル」と呼んで聖地としてきたのが、エアーズ・ロックとマウント・オルガです。
今、ギギたちを乗せたケッサリアが、何も知らずに近づいてきます!
マフティー側ではハサウェイ、ファビオ・リベラ、ローウェスト・ハインリッヒらが攻撃体制に移ります!
機敏な動きのXIガンダムで、グスタフ・カールを仕留めます。
さらにケッサリアに飛び乗り、乗員に投降を命じます。
すると、そこにはギギの姿があるではないですか!
ギギを人質に取ってXIガンダムに乗せ、ケッサリアは容赦なくビームサーベルで刺し貫きます。
走行不能になったケッサリアと置き去られたクルーたちを尻目に、ハサウェイはウルルを後にするのでした。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/コックピット
ハサウェイはギギをコックピットに迎え入れました。
えーと…ギギはハサウェイを選んで、自らここにきたんだよな!
ハサウェイは膝の上にギギを抱いたままガンダムの操縦をしなければなりません。
ほんのわずかずつすれ違う気持ちが、二人を打ち解けさせてくれません。
ハサウェイはようやく「会いたかったんだ。こんなところで会えるなんて、思ってもいなかったんで、すごく嬉しい」と言います。
するとギギは「今、ハサウェイがいったこと、ウソだ」
「あたしとずっと一緒にいられて?あなた?」
「あたしは、ハサウェイはもっと強い男だって思っていたいんだ。」と言うのです。
ハサウェイはギギの孤独な生い立ちに思いを巡らせ、その言葉の意味を考えます。
また、ギギはケネスのスパイではないか?と疑う気持ちをどうやら消すことができました。
狭い空間の中、二人はそれぞれの何か悲しいような気持ちを持て余しているのでした。
『閃光のハサウェイ』(中)あらすじ/まとめ
こうなることは予想されていたとはいえ、ブライト・ノアの登場には興奮しますね!!
それに、コロニーでレストランでも経営という夢って…なんだか違和感ありすぎて笑ってしまいます!
まだ早い!!
引退には早いですよ、ブライトさん!
ギギに関しても、「勘のいい女の子」なのか「予言してしまう女の子」なのか、はたまた「物事を思い通りにしてしまう女の子」なのか??
下巻の展開が楽しみです!
映画のタイトル『サン・オブ・ブライト』を考察
映画のタイトルが『サン・オブ・ブライト』であることが発表されていますが、小説を読んでみるとこのタイトルは第三部にふさわしいのでは?と考えてしまいます。
ここで気になるのは、『映画は小説と違う展開になる』という情報です。
マフティーというテロ組織は『地球を浄化するために全人類を宇宙へ上げる』という、まるでシャア・アズナブルのような理想を掲げています。
同時に特権階級が地上を我が物にしようとする醜い行為を嫌い、そういう閣僚を消そうと企んでいます。
映画の第二部での『サン・オブ・ブライト』の意味は、かつてブライト艦長のもとで活躍したパイロットたち、アムロ・レイやカミーユ・ビダンのように、ハサウェイがXIガンダムのパイロットとして華々しく活躍するということ?
逆に、テロリストグループのリーダーとして活躍するハサウェイが実は『ブライトの息子』なのであった、という『悪名』を強調しているということ?
いったいどちらなのでしょうか。
しかし忘れてはならないのは、ハサウェイ自身もまた『あのブライト艦長の息子さん』という地球生まれ、地球育ちの特権階級の一人であることでしょう。
ハウンゼンの艦内でも、下船後も、上品な育ちの良さを見せていたハサウェイでした。
お母さんのミライ・ヤシマは穏やかな性格で、しかもしっかり家庭教育が出来ているんだろうな…って感じだもんな。
Zガンダムの時はまだまだ子どもでお母さんに抱っこされてたよな(笑)
妹のチェーミンの方がおマセな感じだったな
しかしクェス・パラヤやアムロ・レイ、シャア・アズナブルとの出会いと別れが、ハサウェイに平穏な道を歩ませなかったのでしょう。
…これは意外な方向へ歩き出している息子の正体を知ったブライト・ノアの心境を表しているタイトルなのかもしれません。
映画版では小説と異なり、ブライトが早い時期にハサウェイ=マフティーと気づいてしまう展開なのでしょうか?
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