【考察】ガンダムSEEDフリーダムは種割が自由になるお話であったこと。

ガンダムSEED FREEDOM 公式サイトより ガンダム

ガンダムSEEDフリーダムを見直して感じたこと。

これは「種を持つ者」が自由になる、自由をもたらすストーリーであったということ。

作中の名言を楽しみながら考察していきます。

なお内容はすべてネタばれになりますので、映画鑑賞後にお読みいただければ幸いです。

スポンサーリンク

新興国ファウンデーションは真に自由な王国などではない

ガンダムSEEDデスティニーの後の世界。

いまだにナチュラルとコーディネイターの争いと憎しみの連鎖はやまず。

ブルーコスモスの盟主を討てば諍いはおさまるかと、ファウンデーションの協力を受け入れた形のコンパスです。

「誰もが誰かに必要とされる社会。
公正で平等な社会。」

オルフェ・ラム・タオ『ガンダムSEEDフリーダム』より

コーディネイターを超える存在のアコードたちは、デスティニープランの完遂によって世界に平和をもたらす、と公言していますが、結局は世界征服を目論む存在。
そして彼ら自身は自らの有能さ、優越性を証明し続ける生き方を強いられていました。

ガンダムくん
ガンダムくん

デュランダルの遺志はアウラによって引き継がれていたんだ!

 

『フリーダム強奪事件』ファウンデーションによって起こされたようだね。

この事件はカガリとラクスの会話の中でワードが出てくるだけ。

後日考察していくよ!

スポンサーリンク

自らの存在に疑問を抱き続けたキラ・ヤマトが自由になれた理由

SEEDの最初から、キラはコーディネイターである自分が、ナチュラルの友人たちを守るために、アスランと闘わなければならないことに苦しんできました。

戦うということは、憎しみの連鎖。

キラは人々を救いたいと考えて戦いますが、戦っても戦っても、事態が変わらず同じことの繰り返しになることに空しさを覚えています。

アスラン・ザラ

ファウンデーションのモビルスーツに襲われ絶体絶命のキラを助けに来てくれたのは赤いズゴックに乗ったアスランでした!

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

アスランのイメージ、赤い機体だからな!

オルフェに「破壊、憎しみ、そして死。君が生み出すのはそんなものばかりだ。彼女にふさわしくない」と言われ、苦しむキラ。

アスランは拳を振るってキラの目を覚まさせます!

「お前は一人じゃない。」

「行こうキラ。俺たちでラクスを助けよう。」

キラをまっすぐにラクスへと向かわせてくれたのは、やはりアスランでした!

ラクス・クライン

必要だから愛するのではありません。愛しているから必要なのです。

そう言い放つラクスは凛々しいですね!

さらに、危険な戦場の真っただ中で戦うキラのもとへ、自らプラウドディフェンダーを届けに行きます!

ストライフフリーダムガンダム弐式プラウドディフェンダーを装備すると『マイティーストライクフリーダムガンダム』の完成!

二人で『マイティーストライクフリーダムガンダム』のコックピットに座りの、意識をつなげると、もうこれは世界最強のモビルスーツ!

この機体を駆って、ファウンデーション軍を打ち負かします。

協力して戦いながら、

お互いの愛と信頼の深さをわかりあうことができた瞬間だったんじゃない?

ザフトのクーデターもイザークとディアッカが鎮めてくれて、今度こそ世界は平和への一歩を踏み出せるのではないでしょうか。

キラとラクスは戦闘後、パイロットスーツを脱ぎ捨てて海へ。

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

オーブの海岸かな?

今度こそ、キラの心は自由に解放され、愛するラクスに向き合い、自分もまた愛される幸せをかみしめることができるのではないでしょうか。

スポンサーリンク

世界に自由をもたらす頂点の存在ラクス・クライン

プラントの最高評議会議長の娘でしかもアイドルだったラクス。

公人として生きてきたラクスですが、そのずば抜けた能力の理由が今回『アコードの頂点の存在』であるとわかりました。

どんな命にも自らが生きる道を選ぶ権利があると思います

これはデスティニープランを語るイングリッドへの反論です。
どんな人間にも。
ラクス自身にも

自分の道を自分で決める権利がある。

そう宣言しているかのようです。

 

ザクちゃん
ザクちゃん

自分のやりたいことをきっちりやり遂げるお姫様だと思っていたけどね。

今度もオルフェと無理やりくっつけられそうになったのを拒んで、

「わたくしが愛するのはキラ・ヤマトです」と言い切っていたよね。

今回の事件では、下手すると世界を統べる女王みたいな存在になっていたかもしれませんが、「わたくしが愛すると決めた人」キラとの未来を選びました。

 

ガンダムくん
ガンダムくん

世界平和のためにオーブの首長の座に就くことを決めたカガリの対極だよね。

カガリにも幸せになってほしいぜ!

ラクスの解放を感じたのはこんな点にも。

もうやりたい放題のこのパイロットスーツ!

「ヘルメット?要りませんわ。だってキラが守ってくださいますもの」と言わんばかりの自由な感覚。

アイドル時代が懐かしくなったのかな?

スポンサーリンク

一番自由にハジけたのはアスラン・ザラ

『ガンダムSEEDフリーダム』では、うじうじ悩む姿を見せることもなく、友を救い、共に戦い、的確な判断を見せ、メチャ強くてカッコいいところを見せたアスラン・ザラ。

最初から迷いなく吹っ切れていましたね。

シャア専用ズゴック
シャア専用ズゴック

赤いズゴック最高だったな!

ガンダムくん
ガンダムくん

お前もな!(ハロ)

現在は国家間の情報伝達などを担う隠密組織『ターミナル』にメイリン・ホークと共に出向中。
仕事のほうも脂が乗ってるんだろうなと推察できます。

 

しかし何といっても、シュラとの戦いで、思考を読まれないようにカガリの妄想をに頭に浮かべるシーンが最高でしたね!

シュラがあたふたした様子で「なんと破廉恥な」と口走るあたり、一瞬にしてギャグ漫画の世界に変わっていました。これができるキャラはやはりアスランだけ。

この2年で、アスランは自ら成長して自由になったのでしょう。
いやもうフリーダムですわ・・・

 

エアリアル
エアリアル

映画館で貰える小冊子『ふたりの逃避行』では、オーブ首長のカガリともんじゃ焼き屋でデート、その後追っ手をまいて二人で逃げるエピソードが描かれていたよ。

アスランのかっこよさを堪能できるけど、映画を見た後読むと「破廉恥なこと考えていたんだろうな」とニヤニヤしてしまうぜ!

スポンサーリンク

顔つきまで変化したシン・アスカ

『ガンダムSEEDデスティニー』では、かなりこじらせた生意気キャラだったシン。

『ガンダムSEEDフリーダム』では、シンの心にはまだステラがいることが示されましたが、顔つきまで穏やかになっていて、キラに対する尊敬と感謝で本来の良さを取り戻していた印象です。

なんといっても、そのキラから「シン、ミレニアムを頼むよ」と言ってもらったことが嬉しかったことでしょう。

ワンちゃんだったら尻尾をちぎれるほど振っていたろうな!

ブラックナイツを相手に信じられないほどの強さを見せてくれました!

 

ほんっと強かったよな!!

シンは何も考えていないから、と思っていたけど、あるいはまだまだ底知れない闇を抱えている可能性も?

次作で掘り下げて欲しいね!

 

また、最近のシンは、ルナマリアの気持ちも受け止める準備が出来ているのではないでしょうか?
この二人を温かく見守っていきたくなりますね。

 

スポンサーリンク

ナチュラルなのに種を持つ者カガリ・ユラ・アスハに訪れた自由

カガリはナチュラルとはいえ、戦闘能力、身体能力は非常に高く、前作では種が割れる場面も描かれ「ナチュラルでも種割」を証明していました。

世界の平和のために、あえてオーブの代表首長として生きる道を選んだカガリ。

『ガンダムSEEDフリーダム』ではその仕事の過酷さも描かれていました。

特典小説『ふたりの逃避行』でも、公務のキツさがうかがわれたよ

そんなカガリが自由を手に入れる、と言えるのはもちろんアスランのおかげです。

吹っ切れた顔を見せるようになったアスランは、もうカガリへの愛を隠さなくなっていくのではないでしょうか。

視聴者はカガリとアスランの間には大きすぎる障害があるように感じてきましたが、カガリには間もなくパートナーとしてのアスランがついていてくれるような気がしませんか?

ガンダムくん
ガンダムくん

破廉恥なアスランに期待するぜ!

 

スポンサーリンク

自由になれたことを祝福したいマリュー・ラミアスとムウ・ラ・フラガ

種割れのシーンこそありませんが、一番祝福したいのはこの二人。

ふたりは公にパートナーとして認識されているようですが、マリューの危機にムウが助けに来てくれたり、ムウの帰艦をマリューがハグで迎えたり…

ヤタノカガミでレクイエムを跳ね返し、破壊するという離れ業を見せてくれたムウはもはや『不死身のムウ』です。

安心して見ていられるこの二人を心から祝福したいです!

スポンサーリンク

【考察】ガンダムSEEDフリーダムは種が自由になるお話であったこと。まとめ

こんなに明るい気分で観終わるガンダム、ありましたっけ。

登場人物それぞれが抑圧から解放されていく物語であったと感じました。

それは世界が平和への一歩を踏み出せたのではと思えたからかもしれません。

キラが嘆いたように「やっぱり(世界を)何も変えられなかった」という結果がもしあったとしても、一人一人の変化を感じる作品でした。

成長、ではなく変化、と言いたくなるのはそこに「変わらせてくれる誰か」を感じるから。

「一人じゃないんだ」と気づかせてくれるアスランがいたから、キラもまたシンを変えることができました。

こんな連鎖が続いて行ったら、いつか世界は変わっていくかもしれません。

SEEDの続きをまた見られることを期待しています。

スポンサーリンク

コメント

error: Content is protected !!
タイトルとURLをコピーしました