『ゴールデンカムイ』の主人公・杉元佐一が金塊を求める理由は、親友である寅次の妻・梅子の手術費用を作るためです。
寅次と梅子が結婚するいきさつ、寅次の戦死後梅子は再婚したか、梅子は手術を受けて視力を取り戻せたのか、という点をご紹介します。
『ゴールデンカムイ』杉元と寅次と梅子の関係は
三人は神奈川県のとある村の幼馴染です。
梅子は杉元佐一を好きでした。
しかし、杉元の家族が三人も結核で亡くなっていることから、梅子の母は佐一を諦めろと言います。
杉元もまた梅子に好意を持っていましたが、父が亡くなったときに、杉元は故郷を出ていく決心をします。
村では感染症が忌み嫌われていたため、自宅に火をつけて。
佐一ちゃん、連れてって
梅子『ゴールデンカムイ』1巻6話
梅子はそんな杉元についていきたいと考えたのですが、杉元は自分も感染していたら梅子にうつしてしまうと考え、身を引きます。
杉元の親友・寅次もまた、梅子をずっと想っていました。
杉元は梅子に両親の勧めに従い寅次と結婚するべきだと告げ、村を出ます。
梅子はもともと杉元が好きだったんだ!
杉元はなにげにイケメンだからな!
『ゴールデンカムイ』寅次と梅子の結婚式
1年か2年たち、病気の心配がなくなった杉元が故郷に帰ると、まさに寅次と梅子の結婚式が行われていました。
花嫁姿の美しい梅子を見て、杉元は遠くから微笑んでいます。
その夜。
杉元が自宅の跡地で焚火をしていると、結婚式の正装のままの寅次が怒りに震えながらやって来ます。
なぜ戻ってきた、と杉元の胸ぐらをつかみますが、逆に杉元に投げ飛ばされてしまいます。
結婚おめでとう 寅次
杉元佐一『ゴールデンカムイ』4巻35話
寅次は、子どものころから何ひとつ佐一に勝てなかったし、梅子もずっと佐一を思っていたと言います。
梅子の中にまだ佐一が いようがいまいが…関係ない
俺は惚れた梅子を幸せにする!!それだけだ
剣持寅次『ゴールデンカムイ』4巻35話
杉元は再び故郷を離れ、東京に行きます。
『ゴールデンカムイ』寅次と梅子・幸せな結婚生活
幼いころ、佐一と喧嘩して泣いている寅次の頭をなでている梅子のカット。
梅子は、気が優しくてしっかり者なんだな!
後日、寅次は不安な心で梅子に聞きます。
佐一がお前を連れに戻ってきたらどうする?と。
すると梅子はこう答えるのです。
そのときは佐一さんをぶっ飛ばしてください。
それでもまた寅次さんが負けたら、そのときは私ひとりでこの家に帰って
トラちゃんが泣き止んで帰ってくるまでにごはんを作って待ってます。
梅子『ゴールデンカムイ』4巻35話
寅次と梅子の間には男の子が生まれ、すくすくと大きくなっていきます。
『ゴールデンカムイ』二〇三高地の寅次と梅子の眼病
明治三十七年。
二〇三高地。
戦友として再会した寅次は、杉元に語ります。
- 戦争が終わったら北海道で砂金を取るつもり
- 子どもは大学に行かせて貧乏から抜け出させたい
- 梅子の視力が落ちている。アメリカで目医者に見せるには200円(約200万円)かかる。
しかし寅次は、戦死してしまいます。
杉元に「梅子を頼んだぞ」と言い残して…(『ゴールデンカムイ』1巻1話)
これ…梅子の目の治療を頼んだわけじゃないよな?
むしろ梅子と再婚してくれ的なニュアンスじゃないの?
あー、でも「子供の成長が見られないのは不憫だ」って言ってるからな。
砂金掘って金作って目も治してやってくれ、とも聞こえるな!
杉元佐一!忠実な友よ
『ゴールデンカムイ』寅次は自ら犠牲になって佐一を助けた
二〇三高地でロシア兵と戦っていた時、二人の目の前に爆弾が投げ込まれました。
その瞬間寅次は、杉元を防壁の外側へと投げ飛ばしたのです!
次の瞬間、杉元は地面から爆弾に両手両足を吹き飛ばされた寅次を見上げていました…
俺が佐一を投げ飛ばしたって言ったら…
梅子は信じるかな?
剣持寅次『ゴールデンカムイ』25巻242話
寅次…お前の梅子への思いを、俺は必ずやり遂げるからな!
そう誓った瞬間だろうな…
『ゴールデンカムイ』未亡人となった梅子:杉本との再会
戦後、帰国した杉本は故郷の村に寅次の骨を届けに行きます。
梅子の母に、指の骨2本だけになってしまった寅次の遺骨を渡す杉元。
母の「杉元佐一さん?」という声に縁側から歩み寄ってくる梅子は、もうボンヤリとしか目が見えないよう。
目が見えない分鼻がいい梅子は、杉元から放たれる死臭のような異様な気配に思わず「あなた…どなた?」と問うのでした。(『ゴールデンカムイ』2巻15話)
『ゴールデンカムイ』未亡人となった梅子:縁談
梅子は母と息子を連れて寅次の墓参りに来ています。
母は梅子に再婚話を持ってきたようです。
- 年は40過ぎだが裕福で素敵な男性
- 妻子を亡くして後継ぎが欲しい
- 梅子は美人だしまだまだ子供も産める
このエピソードはアシリパのエゾフクロウの話と共に語られます。
エゾフクロウは一生同じ相手と暮らすのに、毎年求愛行動をするといいます。
アシリパ「不安だから相手の気持ちを確かめ合うんじゃないか?」
杉元「もし片方が死んだときは?」
アシリパ「そのときは別の相手を見つける。子孫を残すためには当然のことだ」
杉元「…きれいごとじゃ生きてけねぇもんな」
『ゴールデンカムイ』4巻35話
『ゴールデンカムイ』梅子は再婚して花屋の女将に!
東京。
ビルの1階の花屋で「女将さん」と呼ばれている梅子。
息子の寅太郎は鼻水を垂らしたやんちゃな少年になっています。
さらに、膨らんだおなかは妊娠中のようです。
杉元佐一は店先で、寅太郎に砂金の入った包みを手渡します。
キミのお父さんの寅次はね
俺の命の恩人なんだ。英雄なんだぜ…
杉元佐一『ゴールデンカムイ』31巻314話
砂金を渡す前に「手術で見えるようになったんだね、梅ちゃん」と話しかけてるってことは…裕福な再婚相手が手術代を出してくれたのかな?
この砂金は、寅太郎を大学に行かせる資金かな?
梅ちゃんの再婚相手は「跡継ぎが欲しい」って言うくらいだから、財産がありそうだな。
この花屋だって、ビル一棟のオーナーが1階でやってる的なやつじゃないの??
え!じゃあいったい何のために杉元は命を張ったんだい?
家永カノに見せれば目も治して貰えたかも…
目玉食べさせられちゃうか(笑)
杉元にとって一番大事だったのは寅次の遺志だろうな。
寅次に貰った命だから、どんな小さな可能性だって命を懸けたんだ!!
砂金の一部は先に梅ちゃんに送って、手術が受けられた、って話でいいかな?
もしかすると一番逞しいのは寅太郎をかかえた梅子だったのかもしれませんね!
『ゴールデンカムイ』梅子と寅次|梅子は再婚?目は治ったの?まとめ
杉元は戦場で親友の寅次に命を救われました。
杉元は寅次に梅子の目の治療と子供の将来を託され、命がけで金を手に入れようと戦ったのです。
梅子は杉元が村を出て行ったあと、親の勧めに従って寅次と結婚し、かわいい子供を授かりました。
視力がどんどん落ちていくのは心配でしたが、持ち前の美貌とやり手の母親の人脈により良縁に恵まれ、目の治療もできたようです。
杉元は「きれいごとじゃ生きてけねぇもんな」とつぶやいていますが、寅次が心配するようなこともなく、梅子は幸せに暮らしています。
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