『呪術廻戦』ファンの方なら、『夏目友人帳』も好き!という方は多いと思います。
両方好きならすでに読んでいるかもしれませんが、きっと大好きな小説『しゃばけ』シリーズをご紹介します。
『呪術廻戦』と『しゃばけ』の共通点
・主人公は17歳前後
・主人公は目に見えない存在(呪霊・妖)が見える
・主人公は仲間に支えられ人助けをする
・主人公は正義感が強い
『呪術廻戦』の虎杖悠仁は並外れた身体能力の持ち主、『しゃばけ』シリーズの主人公は虚弱体質と真逆ですが、
「今、宿儺(自分)のせいで人が苦しんでるかもしれない時に逃げるのは嫌だ。生き様で後悔はしたくない」(虎杖悠仁)
「ここで逃げたら生まれてこなければよかったと思うことになる(一太郎)」
同じ言葉で自分の運命に立ち向かう宣言をするのです。
この瞬間、人の心の強さに触れる瞬間の感動は全く同じものがあります!
『呪術廻戦』の放送がある次の金曜までに、ぜひ手に取ってみてほしい一冊です。
『夏目友人帳』と『しゃばけ』の共通点
・ゆったりのんびりした空気感
・主人公は祖母の力を受け継いでいる
・主人公は目に見えない存在(呪霊・妖)が見える
・主人公は正義感が強い
『夏目友人帳』も『しゃばけ』も祖母から受け継いだ「人には見えないものが見える」能力で、長い間妖(あやかし)たちが抱えていた苦しみ、悲しみから解放する手助けをする物語。
出てくる妖たちがユーモラスで愛嬌があるものが多いことも似ています。
『夏目友人帳』は現代の熊本県がモデルと思われる田舎町、『しゃばけ』は江戸時代のお江戸日本橋と時代も場所も全く違うのですが、時間がゆっくり流れる感覚が似ているのです。
『しゃばけ』シリーズの魅力
主人公の一太郎はお江戸日本橋に大店を構える廻船問屋(各地の物産を仕入れて売りさばく商社のようなもの)の一人息子。
病弱な一太郎には子どものころから犬神、白沢という2人の妖が常についています。
昼は佐助、仁吉と名乗り店の手代(使用人)をつとめている2人の他にも、屏風のぞき、鳴家(やなり)などたくさんの妖に囲まれて暮らしているのです。
身体の弱い一太郎は時に推理を働かせ、時に身体を張って、人々の安全のために悪意を持つ妖と闘うのです。
ゆったりした時の流れの中で幼馴染の作る和菓子を頬張ったり、関わる人や妖たちに優しい心遣いを見せる「若だんな」を好きにならずにはいられません。
『しゃばけ』シリーズ一覧
まとめ
『呪術廻戦』『夏目友人帳』のお好きな方に、きっとハマってしまう『しゃばけ』シリーズをご紹介しました。
本を開くと江戸の町にタイムスリップするかのような感覚。
今の東京にも残る江戸時代の地名や当時の豪商の家のつくりの細かな描写も楽しめます。
「若だんな」のファンが増えたら嬉しいです!