『東京卍リベンジャーズ』25巻では、瓦城千咒(かわらぎせんじゅ)の大活躍、ドラケンまさかの死亡と大波乱の連続です!
カバーの絵はドラケン、そしてカバー下の表紙を確認すると、そこにはエマの姿が!
カバーのドラケンと表紙のエマ、この2つの絵の意味するところを、25巻の内容とともに読み解いていきます。
『東京リベンジャーズ』最新刊25巻カバーはドラケン
金髪のドラケンのカッコイイ姿です。衣装は黒。
背景は「東京」の文字の下に「し」「店」の文字が見えるのでアーケード商店街のように見えます。
『東京リベンジャーズ』最新刊25巻カバー下の表紙はエマ
カバーを外して出てくる表紙はエマです。
長い髪をかき上げるちょっと大人っぽいエマは、同じ場所に立っていますが、進行方向から振り向くように体をひねっています。
長いガウンの前立てにはボタン穴がずらりと並んでいるのが見えています。
これはドラケンの衣装とおそろいのデザインのようです。
では、『東京卍リベンジャーズ』25巻のあらすじを見てみましょう。
『東京卍リベンジャーズ』25巻あらすじ
『東京卍リベンジャーズ』25巻は第216話~第224話です。
1話ごとにあらすじをまとめてみます。
『東京卍リベンジャーズ』第216話
前話で、梵(ブラフマン)の首領を務める瓦城千咒(かわらぎ・せんじゅ)は、梵に入ったタケミチに「明日昼の3時に”原宿”集合な」と声を掛けました。
翌日、セーラー服の可愛い女子高生に「買い物行くから荷物持ちよろしくな」と言われたタケミチは、初めて千咒が女子であることを知るのです。
千咒は「とにかく”原宿で買い物”。武臣が『たまには女らしいことしろ』っていうから」と言いながら、明石武臣のものと思われるクレジットカードをちらつかせます。
次から次へと店に入っては洋服を買い、荷物持ちのタケミチは持ちきれないほどの買い物袋にあたふたしています。
タケミチが「明石さんとは年が離れてるけど、どういう付き合いなの?」と聞くと、千咒は「兄貴だよ」と言いました。
自分の本名は明石千壽(あかし・せんじゅ)であり、”瓦城千咒”は源氏名のようなものだと。
さらに、東卍伍番隊副隊長の三途春千代が真ん中の兄だと言うのです!
春千代は、明石武臣が千咒を持ち上げて、千咒が梵のトップにいることが気に入らないから関東卍會についたそうです。
タケミチは現代でも春千代がマイキーと一緒にいることを思い出し、関東卍會が未来の梵天であることを確信するのでした。
タケミチは、千咒に初めて食べるというセブンティーンアイスのチョコミント味を奢ってあげます。
「その棒ちょうだい。捨てとく」と千咒からアイスの棒を受け取った瞬間、タケミチは「バチン!」と奇妙なビジョンに襲われます。
雨の中、仰向けに倒れている千咒が「約束守ったぞ」と微笑み、その頭を抱いて泣いているタケミチの映像でした。
ビジョンは一瞬で終わり、タケミチは原宿駅の改札で、「バイバーイ」と笑って去っていく千咒を見送っているのでした。
『東京卍リベンジャーズ』217話
タケミチはドラケンに連れられて、渋谷駅前のドラケンの家に行きます。
エレベーターのボタンを押そうとした瞬間、またもタケミチは「バチン!」と自分のTシャツが血まみれになっているビジョンを見ます。それは一瞬で過ぎ去ります。
ドラケンの部屋で、ドラケンはタケミチに「オレはマイキーを見捨てられねえんだ」と打ち明けます。「タケミっち、未来のマイキーはどうだった?」と聞かれ、タケミチは
「”梵天”って犯罪組織を率いてました。自分の中の”黒い衝動”を抑えられないって」
「2年前に約束した通り、東卍のみんなも、ヒナも元気にしてて、マイキー君だけが不幸だった」と答えます。
ドラケンは「もしかしてマイキーは嫌われて恨まれて、自分を犠牲にしてオマエとの約束を守ったんじゃないか?」
「確信したよタケミっち」「オレのやってる事は間違ってねえって」
二人はドラケンの部屋を出て、廊下で「オレたちでマイキーを取り戻す!」と意気投合します。
そこへ、店の女の子が通りかかり、タケミチのTシャツにトマトジュースをかけてしまいます!
タケミチは自分のビジョンについて「これってもしかして、未来が見えてるのか?」と考えるのでした。
『東京卍リベンジャーズ』218話
明石武臣と千咒は梵のビジネスの場にいます。暴力をお金で売るのです。
タケミチは初めて梵の集会に出席します。一見普通のビルですが、中で行われているのは「B-1」と呼ばれる、お金を賭けた格闘技です。
その頂点に君臨するのが瓦城千咒です。
全体集会を仕切る千咒が、沸き起こる歓声と”千咒”コールの中、右手をスッと上げます。
一瞬にして静まり返った会場で、千咒は新メンバーとして花垣武道を紹介します。
そして、「7月14日、我ら梵は関東卍會と六波羅単代を同時にたたく”三天戦争”を始める」と宣言します。
家に帰ったタケミチが原宿での千咒と、梵の首領の千咒を思い返していると、窓の外に千咒が来ています。
千咒は「デート行こうぜ!」とタケミチを誘います。
『東京卍リベンジャーズ』219話
千咒はタケミチを遊園地に連れてきます。
千咒は「小2以来だ」と言いながら、観覧車、メリーゴーランドを子どものようにはしゃいで楽しみます。
ジェットコースターに乗りながら、千咒はタケミチに「三天戦争でマイキーもサウスも負かして、ジブンが一番になりてぇ!!」と話します。
千咒は、武臣が梵をデカくすることを重視しているが、デカくなると弊害も出る。だから、デカくなる前に三天時代に決着をつけるんだ」と説明します。
タケミチはジェットコースターに酔いながら千咒の話を聞いています。
二人は七夕の短冊を見つけ、それぞれの願い事を書きます。
タケミチは「マイキー君をぶっとばす!!花垣武道」。
千咒は「花垣を守る!!!瓦城千咒」。
友情を確認した二人が握手をしたとたんバチン!また千咒が殺されるビジョンが花垣を襲います。場所は遊園地です。
一方ドラケンのバイクショップに、雨の中、イヌピーが駆け込んできます。「すぐ花垣と連絡とってくれ!」とドラケンに頼んでいます。
タケミチは突然の雨に、あれが未来視だとしたら、それは今日だと確信するのでした。
『東京卍リベンジャーズ』220話
雨の遊園地でデート中の千咒とタケミチはレストランで食事をしています。
千咒がトイレに立つと、タケミチはビジョンに出て来た襲撃について考え込んでいます。
タケミチは千咒を守らなくては!と思いつき、千咒を探しに外に出ますが、そこでタケミチを狙っているのは六波羅単代のチンピラでした!銃を持っています!
そこへ千咒がタケミチを守るためにやってきます。
タケミチはその千咒に「来るな!」と叫んで、覆いかぶさるようにして守ります。
二人は無傷でしたが、再び銃を構えるチンピラ。
三発の銃声に万事休すと思えば……二人の前に立ちはだかったのはドラケンの長身でした。
「大丈夫か?タケミっち」
『東京卍リベンジャーズ』221話
ガラス張りのオフィスの窓際に立つマイキーにココが「どうした?ボス」と声を掛けます。
「ひでぇ雨だな」「嫌な予感がする」とつぶやくマイキー。
遊園地では銃声に騒ぎが起こり、六波羅単代のチンピラも逃げていきました。
助けてくれたドラケンに、タケミチは「今日ここで死ぬはずだったのは千咒でした」と話すと、ドラケンは「よかった」と優しい横顔で笑っています。
ジブンらも逃げようと千咒が言いますが、ドラケンはその場に倒れてしまいます。
「オレはここまでだ」
三発の銃弾は、ドラケンの胸に命中していたのです!!
『東京卍リベンジャーズ』222話
「オレは死ぬんだな」とつぶやくドラケンの脳裏には小学生の時の喧嘩で負けて見上げた空が浮かびます。
「マイキーは知らねぇんだ、この空を。負けたことがねぇってやっかいだよな」
「タケミっち、マイキーを頼む」
救急車に乗せられるドラケンの意識は途絶えていきました。
『東京卍リベンジャーズ』223話
救急車の中のドラケンが思い出すのは2005年の初日の出暴走。
場地、千冬、スマイリー、アングリー、パーちん、ぺーやん、三ツ谷、八戒、そして”無敵”のマイキー。
九十九里の海岸で走って寒さを吹き飛ばしたこと。
初日の出の太陽にに右手をかざしたマイキーが「掴めんぞ、天下!」とつぶやいたこと。
東卍の仲間の笑顔がドラケンの脳裏に浮かびます。
「最後に思い出すのはやっぱオマエらか」
「今行くぜ。エマ」
笑顔のエマちゃんが迎えに来て、ドラケンの手を取り、二人で昇っていきます。
『東京卍リベンジャーズ』224話
六波羅単代のアジトでは、寺野南が「余計なことしやがって!!ドラケンを撃っただと?」とチンピラたちを制裁しています。
一方遊園地では、ドラケンの死に呆然とするタケミチ。
現場に駆け付けた明石武臣は「六波羅単代今から潰すぞ」とベンケイに梵全員を招集するよう指示します。
千咒は「今日じゃねぇ」と主張しますが、「こっちから出向いてやったぜ」とやって来たのは六波羅単代を率いる寺野南です!!
そこへあの排気音……
マイキーが、やって来たのです。
『東京卍リベンジャーズ』25巻カバーと表紙の意味するところは?推測
実は今までコミックスは電子図書を買っていました。
発売日の12時過ぎても配信されなくて、おかしいな~と思っていたら、紙の本が届きました(笑)
自分が注文を間違えたようです。
そのおかげで、じっくり表紙を眺めることができました。
そのうち、あることに気づきました。
本誌の中のイラストのようにエマがドラケンを迎えに来たなら、二人の進行方向は同じで、前を行くエマが振り向くはずです。
しかし、エマが向かおうとしている方向に、ドラケンは背を向けているのです。
これは、ドラケンの蘇りを暗示しているのではないでしょうか?
もう一つ。
エマの容姿は、亡くなった時よりも大人びて、20歳は過ぎているように見えます。
ということは、これは未来のエマかもしれません。
もしや、エマにも未来の時間が流れるということではないでしょうか?
ここまで考えると、あの日マイキーが思い浮かべた風景が思い起こされました。
ドラケンの家に東卍の仲間が集まって、みんなで炬燵でお酒を飲んで。
子どもが起きる、とエマが怒って。
どうしたらこの未来を手繰り寄せることができるんだろう?
と考えずにはいられませんでした。
『東京卍リベンジャーズ』25巻カバーと表紙の意味するところは?まとめ
梵(ブラフマン)に入ったタケミチが驚いたことに、首領の千咒は女子でした!
しかも、明石武臣、三途春千代、瓦城千咒は三兄妹だったのです。
タケミチは未来をビジョンで見ることができるようになったようです。
梵は「三天戦争」を仕掛ける計画を立てていましたが、六波羅単代のチンピラの先走りにより、タケミチが標的になります。
タケミチをかばってドラケンは死亡。
事態は急展開、このまま三天戦争に突入するのでしょうか?
表紙とカバーの絵の考察から、ドラケンもエマも復活の可能性はあると筆者はみています。
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