アニメ『文豪ストレイドッグス』61話から、福地桜痴の真の目的は何だったのか?
そしてそれはいつから仕組まれていたのか?
原作13巻までさかのぼり、福地とフョードルの行動を追いながら考察します。
- 『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜痴の真の目的は何?
- 『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜痴の計画はいつから仕組まれていたの?
- 『文豪ストレイドッグス』61話|フョードル・ドストエフスキーがわざとムルソーに入る
- 『文豪ストレイドッグス』61話|ドストエフスキーは探偵社を標的にする
- 『文豪ストレイドッグス』61話|天人五衰編
- 『文豪ストレイドッグス』61話|猟犬編
- 『文豪ストレイドッグス』61話|ポートマフィアの介入
- 『文豪ストレイドッグス』61話|ギルドの介入~与謝野晶子と森鴎外の過去
- 『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜知は探偵社を追い詰めて何がしたかったのか?
- 『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜知と福沢諭吉の対面
- 『文豪ストレイドッグス』61話|天空カジノ
- 『文豪ストレイドッグス』61話|森鴎外が信じた探偵社
- 『文豪ストレイドッグス』61話|人類軍
- 『文豪ストレイドッグス』61話|侵攻開始
- 『文豪ストレイドッグス』61話|大倉燁子はなぜ福地桜痴に止めを刺したのか?
- 『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜痴の真の目的は何?いつから仕組まれていたの?まとめ
『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜痴の真の目的は何?
アニメ『文豪ストレイドッグス』61話で、福地は雨御前から『36年後の世界大戦が2億の人命を奪う』というメッセージを受け取っていたことが明かされます。
これは新事実!
これを回避するには『国家を消滅させる』ことだと福地は思い定めます。
少年の日、「俺は世界平和を願う!」と叫んだ福地桜痴。
しかし、福地が立った戦場はあまりにも非人道的で残酷なもの。
司令部の人間は現場の兵士の命を軽く考えています。
頼りにしたかった福沢諭吉からは、思想の違いからともに戦場に来ることを断られてしまいました。
福地桜痴が描いたシナリオは、
- 世界的テロを起こす
- テロ対策のため、国家を超えた人類軍が作られるンオーダーを手に入れる
- 人類軍の長に、福沢諭吉を据える
という手順でした。
これによって国家間の紛争はなくなり、戦争のない世界を実現しようとしたのです。
いやー…ワンオーダーで無能な軍上層部に復讐するつもりかと思ったよ。
世界中で大きな被害が出るのかと…
それを福沢諭吉が止める、というとこまで計画されていたんだね!
その割には遠慮なく斬ってたな…
これらのことが福沢に伝わるのは亡くなる直前だったから悲しいなー
もっと早く話し合えれば斬り合わなくて済んだのでは?
真剣勝負は必要な儀式だったのかもしれないな
『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜痴の計画はいつから仕組まれていたの?
福地桜知は『ドストエフスキーのシナリオに乗った』ことがアニメ61話で明かされています。
いったいどこから仕組まれていたのか?
振り返って確認してみましょう。
『文豪ストレイドッグス』61話|フョードル・ドストエフスキーがわざとムルソーに入る
アニメ『文豪ストレイドッグス』34話『共喰い』~
『文豪ストレイドッグス』12巻~13巻
ドストエフスキーは当時『死の家の鼠』として、ゴンチャロフ、ウィルスを操る異能者プシュキンとともに『共喰い』作戦で武装探偵社とポートマフィアを戦わせようとします。
プシュキンはムルソーを脱獄してきたらしいよ。
そんな凄腕だったとはね!(笑)
しかし、武装探偵社とポートマフィアは協力してプシュキンを捕えます。
ドストエフスキーの尻尾をつかんだのは太宰。
フィッツジェラルドの『アイズオブゴッド』の力を借りて、ドストエフスキーを逮捕させます。
この時、ドストエフスキーに触れただけで警察官が命を落としているので、おとなしく捕まった=わざとムルソーに収監されたと考えられるんだ。
さらにこの時、敦は芥川に『これから6か月間誰も●さない』という約束をさせています。
ですので、最新話24巻に至るまで、6か月以内の出来事ということになりますね!
『文豪ストレイドッグス』61話|ドストエフスキーは探偵社を標的にする
『文豪ストレイドッグス』13巻
ドストエフスキーは小栗虫太郎の異能を使って、国木田を逮捕させています。
乱歩は虫太郎の関与を推理しますが、ここで現れるのがゴーゴリ。
このあとから『天人五衰』編が始まります。
『文豪ストレイドッグス』61話|天人五衰編
『文豪ストレイドッグス』13巻
『天人五衰』は『頁』の能力を利用して武装探偵社を犯罪者に仕立て、社会的抹●を企みます。
天人五衰とは
- 神威(福地桜痴)
- フョードル・ドストエフスキー
- ゴーゴリ
- シグマ
- ブラム・ストーカー
ここから、福地桜痴とドスの目論見が始まったんじゃない?
いや、その前の『わざとムルソー入り』から計画してるでしょ
天人五衰にブラムが入っているから、ムルソーに入った直後から吸血種が協力者だったってことになるの?
ちょっと後付けっぽいけど…そういうことだと思うよ!
しかも、太宰が自分を追って来ることまで予想していたんだろうね!
『文豪ストレイドッグス』61話|猟犬編
天人五衰によって犯罪者に仕立て上げられた武装探偵社を追うのが軍警の特殊部隊『猟犬』。
猟犬のメンバーは
- 福地桜痴
- 大倉燁子
- 条野採菊
- 末広鐵腸
- 立原道造
の5人。
猟犬は人間離れした能力で探偵社のメンバーを追い詰めていきます。
この二つの組織のトップが福地桜痴なんだな!
とにかく!『猟犬』が探偵社(ストレイドッグス)を追い詰める様子が見もので、これが24巻まで緊張感を保ち続けていきます。
『文豪ストレイドッグス』61話|ポートマフィアの介入
『文豪ストレイドッグス』15巻
敦すごいな!
読み直すまで忘れてたぜ(笑)
ここでフィッツジェラルドに協力を依頼しに行った敦は、フィッツジェラルドからこう言われるのです。
「仮に」その話が真実だとすればだが…探偵社は終わりだぞ。
ドストエフスキーを倒すのは不可能だからな。
奴はいま欧州の異能刑務所「ムルソー」に収監されている。
…いわば世界一安全な隠れ家だ。フランシス・スコット・フィッツジェラルド『文豪ストレイドッグス』15巻p.169
この瞬間、フィッツジェラルドを救ったのが鏡花、そしてムルソーに入監した太宰だったのです!
『文豪ストレイドッグス』61話|ギルドの介入~与謝野晶子と森鴎外の過去
フィッツジェラルドはマーガレット・ミッチェルを与謝野晶子に診察してほしいと考えています。
ここから、与謝野晶子と森鴎外の過去編へ。
与謝野晶子11歳。常闇島。
軍医・森鴎外の下で傷ついた兵士の治療をしていた晶子は、自分が異能を使って治療した結果、兵士は何度でも最前線に立たされることに気づきます。
戦争の悲惨さ。
人の生死にかかわる苦しみ。
壊れかけた晶子をこの地獄から救い出してくれた人こそ、福沢諭吉、そして江戸川乱歩だったのです。
この時、兵士たちの上官という辛い立場にあったのが、福地桜痴というわけだな!
『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜知は探偵社を追い詰めて何がしたかったのか?
『文豪ストレイドッグス』17巻
作品の中で小栗虫太郎が、ドストエフスキーのさらに上の立場にいる人間の『最終目的の一歩手前の目標』は『国家の消滅』であると説明していました。
第一段階:『共喰い』で探偵社に梓弓章を与え政府に近づける
第二段階:『表頁』を使い現実を改変、探偵社を嵌める
第三段階:テロを起こす(今ここ)
第四段階:『裏頁』を使い国家を消滅させる。
そっか、それが次の満月の夜だったね!
思い出したよ!
『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜知と福沢諭吉の対面
福地桜痴はこの時、酒を持参し、福沢に自首を勧めます。
自首なんてするわけないって知ってるよね?
もちろん福沢はこれを断りますが、福地は福沢を生かしておくワンチャンスと考えていたかもしれませんね!
この後シグマと天空カジノが登場します。
『文豪ストレイドッグス』61話|天空カジノ
結局シグマは『頁から生まれた存在』ということしか語られてないよね
『頁』の力の無限さを表現する手段だったのか?
三年前に生まれた男…
天空カジノの硬貨爆弾による経済恐慌も、計画の第三段階の一つでした。
ドス君がアップになっていることから、計画立案はおそらくドスなのか、と思いきや
我々のボスは無駄が嫌いでして。
フョードル・ドストエフスキー『文豪ストレイドッグス』18巻p.36
やはり下絵は福地が書いていることがわかります。
『文豪ストレイドッグス』61話|森鴎外が信じた探偵社
森鴎外が探偵社と福沢諭吉を信頼してたことから、猟犬の一員・立原道造が目覚めます。
そして、江戸川乱歩の言葉で警官の半分が。
『文豪ストレイドッグス』61話|人類軍
『文豪ストレイドッグス』19巻
福地桜痴は国連『対テロ新機関』の長の座につきます。
これも、英雄としての過去の実績から予想していたのでしょうか。
『人類軍』の司令官という力を手に入れた福地の目論見に、乱歩は気づきます。
これこそが国境を越えた軍…国家の消滅。
福地が手に入れたのが『大指令(ワンオーダー)』。
これは部下が必ず命令通りに動く通信機です。
また、福地は吸血種の異能者ブラム・ストーカーを意のままに操り、吸血種と化した人を増やしたり、手下として操ったりしています。
たまたま空港に来た少女・幸田文がブラムを福地の手から取り返そうと奮闘します。
福地の計画もすごいんだけど、文ちゃんの勇気と行動が感動的だよ!
『文豪ストレイドッグス』61話|侵攻開始
『文豪ストレイドッグス』24巻
福地が「侵攻開始」とワンオーダーに命令すると、核ミサイル発射のシークエンスが開始され、軍用ヘリが町の上空を埋め尽くします。
戦車が前進し、軍用機が、人工衛星が、攻撃モードになっていきます。
世界の終末を止めようと、ブラム・ストーカーの剣を抜こうとする文ですが…
『文豪ストレイドッグス』ヤングエース2023年10月号
アニメ『文豪ストレイドッグス』61話
このすべてが福地とフョードルの計画通りってことなのかい?
福沢は人類軍の総帥になるとは返事していないよ。
結局、自分が倒れて福沢に託しても、あるいは自分の手で地球を破壊することになっても、どっちに転んでもいい計画だったんじゃないかな??
『文豪ストレイドッグス』61話|大倉燁子はなぜ福地桜痴に止めを刺したのか?
涙を流しながら大好きな隊長に剣を向けた大倉燁子。
なぜ燁子は福地に止めを刺したのでしょうか?
燁子は敦と戦おうとしながらも、敦の純粋さと覚悟に次第に共感していったのでしょう。
「人を守りたい」という敦の願いと、大好きな福地桜痴の目的「戦争のない世界」を比べた時。
燁子は「もう十分戦った福地を楽にしてやりたい」という結論に達したのではないでしょうか。
福地の方法は、目的を達するまでにあまりに多くに犠牲を出してしまう。
それなら探偵社とともに、目の前の事態を一つずつ解決していこうと考えたのでは?
すでに傷ついている福地を、友の腕の中で眠らせてやりたいという気持ちが、あの涙だったのではないでしょうか。
『文豪ストレイドッグス』61話|福地桜痴の真の目的は何?いつから仕組まれていたの?まとめ
子どものころから世界平和を望んでいた福地桜痴。
福沢諭吉と友と呼び合う仲になりましたが、戦場へ行ったのは福地一人でした。
戦場でのひどい体験は、「戦争のない世界を作る」、そのために「国境のない世界を作る」ことを福地に考えさせるようになりました。
そのためにフョードル・ドストエフスキーと共謀して武装探偵社を巻き込み、天人五衰、猟犬という2つの組織を使ってテロを起こします。
それによって、テロを防ぐ『人類軍』の総帥の座に座り、究極兵器『ワンオーダー』を手に入れます。
読者は福地のことを復讐の鬼と化したか?と誤解しますが、結局自分自身が福沢の手にかかって命を落とすところまで計画していたかのようです。
漫画の13巻から24巻までの長ーい物語だね!
そして、来週の行方はまだわからないね!
福地桜痴は猟犬副長・大倉燁子によって止めを刺され、親友・福沢の腕の中で息絶えます。
アニメ61話の最後に敦と芥川が戦っていたものは何なのか?
続きが気になりますね!
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