『キングダム』の作品中では桓騎は命を落とし、その背後のストーリーも語られました。
ここで登場した時点に戻って、改めて『桓騎の名言』を振り返ってみましょう。
最初に読んだ時とは違うイメージで、あの名言たちが心に響いてきます!
キングダム名言集【桓騎】「雑魚が」
紀元前242年。
桓騎は蒙驁(もうごう)の副将として山陽平定戦で活躍します。
廉頗(れんぱ)四天王の一人、知将・玄峰を奇襲した際、「弟子にしてやってもよいぞ、桓騎」と言われますが、あっさり「いるかよ」と切り捨てた後、このセリフ。
「雑魚が」
桓騎『キングダム』20巻p.118
廉頗(れんぱ)四天王は雑魚じゃないよな?
桓騎の怒りはこの世の大部分の人間に向かっているからな。
弱きものを虐げる者に加えて、それを見て見ぬ振りをする者も桓騎は許せないんだ!
そんな中にあっては、玄峰などは雑魚だったんだろうな!
初登場からこれとは、スケールの大きさを感じるね!
ああ…今読みなおすからなおさら、桓騎の大きさがわかるよなぁ
キングダム名言集【桓騎】「なんつってな」
紀元前242年。
山陽平定戦で魏の本陣、白亀西を狙う桓騎。
「雑魚ばっかと」と呟きながら本陣の旗に火を付けます。
そして、魏軍総大将・白亀西に「命乞いしろ」と持ちかけます。
「地べたに這いつくばって必死に許しを乞えば
命だけは助けてやる」桓騎『キングダム』22巻p.202
桓騎の脳裏には、偲央を傷つけた憎い領主の顔も浮かんでいたろうね。
魏国の総大将ともあろう者が、みっともない命乞いなどするはずもなく。
「●せ!」と威勢よく開き直るのももちろん桓騎は計算済みです。
何かしらけたな オイ中貴、連れてけ
桓騎『キングダム』22巻p.203
そして白亀西が『えっ?』という表情を見せた瞬間!
なんつってな
桓騎『キングダム』22巻p.204
と一突き。
さらに「少しは痛みを分かち合わねェとな」と、ギコギコ始めます。
この場面をはじめに見た時は、桓騎は異常者かと思ってしまったけど、
権力を持っているというだけで、同じ人間を面白半分にいたぶる人間たちの中で生きてきた桓騎の、これは本音なんだなってわかるな。
これを見ている黒桜も、『冷酷な女だな』と思っていたけど、桓騎の怒りや苦しみを感じ取っている『家族』にとっては、当然の報復だったんだ。
キングダム名言集【桓騎】「はしゃぎすぎなんだよ」
紀元前241年。
合従軍の戦いで、函谷関に井闌車(せいらんしゃ)をかけた魏軍の呉鳳明。
しかし桓騎は「仕方ねェな、遊んでやるか」と言うと、函谷関の上から井闌車に油を注ぎ、火矢を打ち込み、中の兵もろとも焼き払ってしまいます!
呉鳳明にかけた言葉は
はしゃぎすぎなんだよ
桓騎『キングダム』26巻p.98
生まれ持った戦のセンスなのでしょうか。
カッコイイの一言です。
那貴が「しびれるくらいカッコイイ」と言ったのは本当だね!
桓騎の凄さはこれで終わらないところです!
キングダム名言集【桓騎】「全部上手くいく」
紀元前241年。
函谷関には翌日もまた、井闌車(せいらんしゃ)がかけられます。
桓騎はこれに火をつけるふりをしながら煙玉を投げ込み、魏兵が逃げ出した井闌車を利用して、十五万の兵が埋め尽くす敵地に降り立つのです!
「身を切ってエサを差し出すから、でけェ魚が釣れんだろうが」
桓騎を信じて黙って桓騎の後ろを行く雷土。
その雷土に桓騎がかけた言葉は、
全部上手くいく
桓騎『キングダム』28巻p.122
これを聞いた雷土も黒桜も「お頭を信じる」って目をしていますね!
桓騎は度胸策略で秦軍・張唐将軍を韓軍まで導き、韓の将軍‣成恢を討たせました。
毒で余命のない張唐の最後の花道を作り上げたのは、桓騎の知略だったのです。
最後に桓騎の力を認めた張唐は「秦国一の武将となれ、桓騎」と言いますが、桓騎の返事は
寝言は死んで言えよジジイ
桓騎『キングダム』28巻p.169
「秦国一」とか興味ないだろうね、桓騎は。
こう言うセリフの中に、共に戦場で最後まで力を振り絞った張唐を尊重する気持ちが現れているように聞こえるよ
桓騎の名言はまだまだ続きます!
『キングダム』名言集【桓騎】いま改めて読み解く名言が重い!まとめ
桓騎の死後、その名言を振り返ってみると、最初に読んだ時とは違う印象を持ちますね。
そして部下たちが「最後はお頭の隣で」と慕ったのもうなずけるカッコよさ!
あらためて惚れ直しそうです!
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