映画『閃光のハサウェイ』の登場人物、ギギ・アンダルシアはニュータイプなのか?
それともオールドタイプなのか?
大人びたミステリアスな言動、時折見せる子どものような情緒。
原作本の記載も動員してギギ・アンダルシアを徹底アナライズ!
ニュータイプとは?
『ガンダム』シリーズでは、時空を超えた非言語的コミュニケーション能力を獲得し、超人的な直感力と洞察力を持つ、新しい人類のことを指します。
ララァとアムロの交流とか、モビルスーツ戦でみせる驚異的な反応とかだな
でもギギちゃんモビルスーツ乗らないじゃん??
じゃあ、ニュータイプだったハサウェイの初恋の人、クェスと比べてみる?
これに対して、従来の人類をオールド・タイプと呼ぶことがあります。
ギギはニュータイプ?ハウンゼン機内でケネスとハサウェイを一目でアナライズ
機内で、初対面のケネスとの会話。
「大佐さんぐらいでいらっしゃいます?」
「(ハサウェイは)ご同業よ、たぶん」
「他人には関心がないか。そんなだから左手の指輪を外すことになったのかなぁ」
超人的な直観力と洞察力。
ホームズ君、どうだね?
この程度なら、オールドタイプのホームズやコナンもやってるよ
ギギはニュータイプ? 「やっちゃいなよ、そんな、ニセモノなんか!」
ハサウェイが偽マフティーとにらみ合う場面で、ハサウェイの意識に直接語りかける声が響きます。
「やっちゃいなよ、そんな、ニセモノなんか!」
これはニュータイプのコミュニケーションだよな!
ハサウェイはニュータイプなんだから、ハサウェイにギギの声が届いたってことは、ギギもニュータイプなんじゃない?
うんうん!オレもこれは決まりだと思う!
でもこれ、不思議な声じゃない??誰の声なんだろ?
「クェス(・パラヤ)の川村万梨阿さんの何パターンかの声、ギギの何パターンかの声を入れています」
村瀬修功 (MANTANWEBより)
小説『閃光のハサウェイ』では、ギギが声に出して「マフティーだなんて、ウソをいう連中なんか、やっちゃったら?」と声に出して言っています。
映画版では、声に出す前にハサウェイの意識に話している点が、ギギ・アンダルシアがニュータイプであることを表しています。
また、この声にクェスの声がミックスされていることが、クェスと同じようにギギもニュータイプであると思わせる根拠の一つです。
てかギギなの?ジジなの?どっちなの?調べたら両方出てくるんだけどギギでいいよね? pic.twitter.com/J2G6ac64A5
— KAME (@KAME311622028) October 19, 2021
ギギはニュータイプ?「人は身体に現れますもの」
空港のラウンジでハサウェイはギギを見つけます。
ハサウェイはギギに「さっきは何で笑ったんだい?」
「なんでマフティーの名を騙る連中だと見抜けたんだ?」と聞きます。
ギギの答えがこちら。
「人は身体に現れますもの。
そうだ、今思いついたんだけど、さっき笑ったのはねぇ、
『マフティー・ナビーユ・エリン』つまり正当な預言者の王と名乗るのはあなた、
ハサウェイ・ノアだってわかったってことギギ・アンダルシア『閃光のハサウェイ』より
これは超能力!
このあと、ケネスもそう疑うようになるけど、それはギギの何気ない一言がヒントになったからなんだよな
ニュータイプ確定だな!
ギギは
・ハウンゼンに乗れたこと
・あんな風に戦えたこと
・マフティーの名を騙る連中に出会ってカッとなってやっちゃった
を推理の理由に挙げています。
種明かしされると、まあ、ホームズ君なのかな?とも思うけどね
並の推理力じゃないよな
ギギはニュータイプ?「そんなことは絶対に嫌だ」と取り乱す
ハサウェイに「言葉で人を殺すこともできる」と言われたギギの態度は、今までの落ち着き払ったものとは一変します!
ハサウェイがマフティーだって、この後の事情聴取でしゃべったら、確かに言葉で人を殺すことになるもんな。
突然椅子から立ち上がり、
「そんなことは絶対に嫌だ!わたし…そういうんじゃないよ?本当だよ?」とハサウェイに訴えます。
この突然の激情、クェス・パラヤみたいじゃないか?
情報過多になりすぎて情緒不安定ぎみっていうのもニュータイプの特徴だとオレは思うぜ?
ギギはニュータイプ?「ハサウェイはあのベッドを使いなさい」
え?これって、オールドタイプでもある発言なんじゃないの?
これはなあ、ハザウェイの心理を読んでるのさ!
ギギちゃんにグッと魅かれていて、この申し出を断らないことがわかってるんだ。
それにな、マフティーとしての動きをするだろうことも予想してるんだよ
なーるほど!
ホテル爆破の時だって、同室じゃなかったら起こしに行けなかったもんな!
預言者はギギちゃん自身じゃないか!
ギギはニュータイプ?タサダイ・ホテルのエレベーター
マフティーによる市街地の空襲が始まり、ハサウェイとギギはエレベーターで避難します。
エレベーターに乗るとき、ハサウェイはギギに目で問いかけます。
ギギは、言葉にされなくてもハサウェイの疑問が ”このエレベーターに乗っても安全か?”であること理解します。
そして、ハサウェイの手を握って、「大丈夫、乗ろう」とエレベーターに乗り込みます。
ハサウェイは「君の勘にかけたのさ」と言っていますので、ニュータイプの持つ超人的な直観力をギギに見出していることになります。
3階で止まっちゃったけどな
閉じ込められなかったんだから、まあいいだろ?
原作では「君の勘に賭けたのさ」のあとのやり取りが書かれ、「怖いことするよ、あなた」のセリフの流れが理解できます。
「それなら、さっきのゴチャゴチャした話もすっきりさせてよ」
そういうギギは、こんどははっきりとハサウェイの肩に歯をあてた。
「あとでだ」
「だいたい、あなた、下着をつけて寝ていたね」
ハサウェイはその鋭さに、息を詰めた。そのハサウェイの反応をギギは、全身で受け止めていった。
「やっぱり…怖いことするよ。あなた」
ギギは、ハサウェイの肩を舐めるようにした。それは、ハサウェイには、悪魔の舌なめずりにも感じられ、上半身の肌が粟立った。だからと言って、ハサウェイの生理は、ギギのような存在を嫌悪しない。
ふたりは、同類なのであろう。
ニュータイプ同士のララァとアムロだったら、もっと簡単におたがいをわかりあえていました。
ギギ・アンダルシアは、ニュータイプとしての覚醒が十分でないのかもしれませんね。
ギギはニュータイプ?市街地戦での怖がりようには疑問も
市街地で逃げるシーンでは、エメラルダがハサウェイを迎えに来ていることに気づき
「置いていくの?」と聞く場面があります。
これもスゴイ勘です。
怯えて逃げ惑うシーンでは、市街地戦の悲惨さ、人間の目線で見たモビルスーツ戦の恐怖をギギが表現していますが、これはどうなんでしょう。
クェス・パラヤはわずかな訓練でたちまち覚醒し、戦場へと走り込んでいきました。
ギギは戦闘要員ではないとはいえ、落ち着きを失い取り乱す姿は「やっぱりオールドなのか?」と疑問が湧きました。
このあと現れたケネスに「大佐‼怖かったよう!」と抱きつく場面は、ハサウェイにとっては デジャヴでしょう。シャアの元に走り去ったクェス・パラヤの姿と重なります。
ケネスの基地でバウンデンウッデン伯爵との関係を聞かれて
ケネスに訊かれて、ギギは大富豪のバウンデンウッデン伯爵と親しい関係であること、伯爵にホンコンのアパートを買ってもらって初めて見に行くところであることを話します。
「わたしの本当の姿は薄汚いでしょう」と言いますが、ケネスはギギを勝利の女神と信じているので作戦終了=マフティーを捕らえるまで、一緒にいてくれることを望んでいます。
原作でも、ギギがケネスのキルケー部隊と同行することで、キルケー部隊は戦功を重ねていきます。
時には予言でケネスたちを危険から救い、時にはツキを呼び寄せ、この後の『閃光のハサウェイ』のストーリーでは超能力少女っぷりを全開にしていきます。
しかし、それはニュータイプを思わせる超能力とは少し違う印象でもあります。
ギギ・アンダルシアはニュータイプ?オールドタイプ?まとめ
映画『閃光のハサウェイ』でのギギ・アンダルシアの行動、セリフから、ギギはニュータイプか?オールドタイプ?という点について考察しました。
結論は『モビルスーツに乗せてみないとわからない』です。
序盤のエピソードはニュータイプ確定と思わせましたが、その後の展開により、ニュータイプというよりは、何か別のツキを「持ってる」少女なのかもしれないとも思えました。
原作では残念ながらギギがモビルスーツに乗る展開はありませんが。
アニメではギギの戦闘シーンも見てみたいと思う結論になりました。
あなたはどう考えますか?
ストーリーを追ってもっと深い考察をしたいなら!原作をオススメします。
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