SHOGUN将軍第六話『うたかたの女たち』あらすじネタバレ|史実との関連とキャスト

SHOGUN将軍

タイトルの『うたかたの女たち』は、茶屋の遊女たちのこと。

知性も、美貌も、芸事にも長じた彼女たちが誘う異世界に、虎永は按針を連れていくよう鞠子に命じます。

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SHOGUN将軍第六話『うたかたの女たち』あらすじネタバレ

安土城22年前。

黒田信久(モデルは織田信長)の安土城に、明智仁斎(モデルは明智光秀)の娘が連れられてきます。
黒田信久の娘(瑠璃姫・落葉の方)と明智仁斎の娘(鞠子)は仲良く成長していきます。
しかし、黒田が明智に不満を持ち、明智の我慢も限界に。

瑠璃姫と鞠子は心の痛みを分け合いながら成長し、鞠子は薙刀の名手になっていきます。
そんな鞠子を見染めたのが戸田広勝。鞠子は安土城から広勝に輿入れします。
戸田家は何の価値もない家、と悔しそうな鞠子に、瑠璃姫は深く考えず贅沢に暮らせばよいのだ、と言葉をかけます。

父・仁斎は「大義のために尽くす使命は受け継がれる」との思いを伝えます。

この時点では、何をもって大義とするのか、わかりかねるよね?

黒田の暴虐を許さず、民のための政治を求め続けること・・・かな?

この後を見ると、父の汚名を雪ぐ、というのも鞠子の覚悟かと思うね

 

地震で数千の死者と壊滅的な被害を受けた網代。
兵の前で虎永は、亡き者に言葉を捧げ「死は生きた証でもある」と演説をし、犠牲となった民の命を無駄にはしない!と檄を飛ばします。

 

そして自分の命を救ってくれた按針に知行を与え、関東水軍の大将に、そして大砲隊の大将に任命します。

按針が屋敷に帰ると、鞠子が祈りを捧げているところでした。
按針は障子越しの場所に跪き、二人の祈りは一つになっていきます。

雨の日、障子越しの淡い光の中の二人のシルエット!
日本的な美しさに満ちているよ!

戸田広勝は前夜の乱暴を虎永に詫びますが、虎永は7日間鞠子に近づくことを禁じます。

按針は虎永に、日本を出たいと訴えます。自分の船を返してくれれば共通の敵、利益をむさぼるポルトガルと戦うと。
そうすれば、木山・大野に損害を与えることができると。

按針を下がらせた後、虎永は按針に茶屋で女性と遊ばせるよう、しかも通訳のため同行するよう鞠子に指示します。

鞠子の気持ちに気づいていながら、わざとやってるね!

その夜大坂城に火の手が上がります。石堂が大老衆を人質に取ったのです。
広松は静の方、桐の方を逃がそうと試みますが、身重な静は動けません。

ポルトガル人は、大阪城がロックダウンされたとアルヴィト司祭にこぼしに来ます。

アルヴィト司祭は、黒幕は落葉の方で、虎永の排除に躍起になっていると考えます。

 

大坂城でわが子八重千代と穏やかな時を過ごしながら、落葉の方は鞠子のこと、そして父黒田が討たれた夜のことを思い出していました。

大坂城の能舞台で能を見ながら、木山と杉山は落葉の方の人質となった我が身を憂いています。
同席した大蓉院は、石堂に意味ありげな視線を投げる落葉に気づき「手を組む相手を間違えておる」と言い捨てます。

 

過去、正妻の大蓉院が、側室の落葉の方に太閤の世継ぎを産ませるために

薬湯を飲ませたり、その代わりに鏡を与えたり、という場面が挿入され、

悪女・落葉が耐えてきた過去や、恨みを抱き続けてきたであろうことが

語られるよ。

石堂は、能を舞った伊藤に五大老の一人になるよう持ち掛け、伊藤を太閤役に取り立てた落葉の方の采配を褒めます。
落葉は、太閤の落ち度は虎永を●さなかったこと、とはっきりと言い切ります。

網代。
大坂城から逃亡してきた広松は、「今こそ紅天の時」と語ります。
紅天とは、遥か昔の策で、一気呵成に大坂城に攻め入ること。
石堂派が手を組んで虎永に切腹を申し付けるだろう、その前に、と進言しますが、
虎永は将軍になることを望んだことはない、と言い切ります。

人には3つの心がある…1話に出てきたよね!

鞠子と藤は茶屋の女将・吟に掛け合い、伊豆随一の遊女・菊を按針の相方に依頼しました。
茶屋へ同行した鞠子は、菊の言葉を按針に伝えながら、そこに自分の苦しみを重ねていきます。
鞠子にとって、これは按針との決別。同時に自らの使命を果たすための覚悟を決める場になったのでしょう。

立ち去る鞠子の手にそっと触れる按針の手が切ないね!

虎永は鞠子に、瑠璃姫と呼ばれた子供のころから、落葉の方と呼ばれる今の間に、何が彼女を変えたのかと聞きます。
鞠子は「宿命。苦難にございましょう」と答えます。
虎永は鞠子に、鞠子の戦いはまだ終わっていないと伝えます。

大坂城。
伊藤を大老に加えようと採決する石堂に、杉山が反対します。
大老衆を人質にしていること、お世継ぎへの謀反の証拠がないことを非難し、太閤の遺志をないがしろにしているのは石堂ではないか、と言います。

大老の意見をまとめることができなかった石堂を、落葉の方はグイグイ詰めていきます。
落葉は、虎永を憎む理由を石堂に話します。
父黒田を手にかけたのは明智かもしれないが、裏で糸を引いていたのは虎永だったと。

城を出ようとした杉山一行は、待ち構えた石堂に皆●しにされます。

虎永はこの話を家臣一堂に語り、お世継ぎをお守りするという立場を明確にして「時は来た!」と叫ぶのでした!

 

 

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SHOGUN将軍第六話『うたかたの女たち』キャスト一覧

役名 モデル キャスト 備考
黒田信久 織田信長  尾崎英二郎
落葉の方〈瑠璃姫〉 淀殿 二階堂ふみ(幼少期:ミラ・ミヤガワ) 黒田信久の娘
太閤の側室
明智仁斎 明智光秀 ユタカ・タケウチ
戸田鞠子 細川ガラシャ アンナ・サワイ(幼少期:マナ・ナカムラ) 明智光秀の三女
戸田広勝/文太郎 細川忠興  阿部進之介 鞠子の夫
戸田広松 細川藤孝 西岡徳馬 広勝の父
桐の方 阿茶局  洞口依子 虎永の側室
静の方 マコ・フジモト 虎長の妻
ジョン・ブラックソーン 按針ウィリアム・アダムス/三浦按針 コスモ・ジャーヴィス エラスムス号の航海士
マルティン・アルヴィト司祭 ジョアン・ロドリゲス トミー・バストウ イエズス会の通訳
中村八重千代 豊臣秀頼 セン・マーズ お世継ぎ
木山右近定長 小西行長 井田裕基 五大老。キリシタン
杉山如水 前田利家 戸田年治 五大老。
大蓉院 高台院・ねね  AKO 太閤の正妻
宮本裕子 茶屋の女将
お菊 向里祐香 遊女・網代藩
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SHOGUN将軍第六話『うたかたの女たち』史実との関連 落葉の方とは

SHOGUNの中で存在感を増してきたのが落葉の方

劇中では

  1. 世継ぎの母
  2. 織田信長の娘
  3. 細川ガラシャの幼馴染

として登場しますが、

  1. 世継ぎの母=淀殿 がモデルと考えると、
  2. 織田信長の娘 は該当しません。
    淀殿の父は浅井長政、母は織田信長の妹・市です。
    しいて言えば、信長の姪でしょう。
    名前は浅井 茶々(あざい ちゃちゃ)および浅井 菊子(あざい きくこ)です。
  3. また、細川ガラシャ(明智光秀の娘)が安土城で暮らしたという事実も確認できません。

SHOGUN劇中では二階堂ふみが凄みのある演技を見せており、大きな存在感があります。

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SHOGUN将軍第六話『うたかたの女たち』名場面!

茶屋の場面。
女将・吟のすべてを見透かすような妖しさと、これまでも登場してきた菊の優美さがため息を誘います。

燭台の灯りと豪奢な縫い取りの打掛は、まさに憂き世をはなれたうたかたのひと時を演出しています!

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SHOGUN将軍第六話『うたかたの女たち』名セリフ!

鞠子の父明智仁斎の鞠子を想う気持ち

鞠子の幼少期の記憶。
黒田の乱暴狼藉を偶然見てしまう鞠子に、父は涙を浮かべながら命じます。

寝屋に戻れ鞠子。
そなたは夢を見ておるのじゃ。

明智仁斎『SHOGUN将軍第六話』

幼い娘を守りたい気持ち、悪い夢とでも思ってほしい親心が痛いほどに伝わります。
このシーンをもって、明智の側にも正義があり、黒田への謀反は幼い鞠子の心に正当と刻まれたであろうことがわかります。

鞠子のDV夫広勝の秘めた思い

按針の屋敷での、按針とのいさかいと鞠子に対する乱暴を虎永が咎めます。

これに対する返答に、広勝の鞠子に対する意外なほどの深い愛情が見えてくるのです。

虎永「ならば離縁せよ」

広勝「ご容赦くださりませ・・・拙者はかように思うておりました。
鞠子の父が謀反を起こしたのちも、あれの命を助けてやれば、
鞠子は有難く思うてくれるだろうと。
されど鞠子の氷のようなそぶりは変わりませなんだ。死を賜りたいと。
そう繰り返すばかりで。何年経っても氷は解けませぬ。
それが、あの男に対しては違うのでございます」

虎永「鞠子はわしの命に従うておるだけじゃ」

『SHOGUN将軍第六話』

黒田屋敷で鞠子を見染めたのは広勝だったよね

鞠子に対する態度は許せないと思っていたけど、不器用すぎたんだな。

最後に嫉妬心を見せるところも、切ないというのか、可笑しいというのか。

広勝が心を鎮めて、鞠子の心に寄り添ってやれるように。
虎永はそう考えて7日間の謁見禁止にしたのかも!

鞠子の父の想い・女の戦いとは

落葉の方の激しい攻撃から話がそれると、虎永は鞠子の父の想いを鞠子に伝えます。

 

鞠子「殿方は様々な野望のために戦に出られまする。
領土、名誉、権勢を増すため。
されどおなごは、常に戦うておるのでござりまする。」

』虎永「鞠子殿は気づいておらなんだのか。
(鞠子の嫁ぎ先も)全て父上の策であったのじゃ。
そなたを嫁がせることで できうる限り父の戦から遠ざけ そなたを守ろうとしたのじゃ。
いずれ父の戦を娘が受け継ぎ 全うできるようにと。」

『SHOGUN将軍第六話』

 

 

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SHOGUN将軍第六話『うたかたの女たち』まとめ

大坂城での石堂のヒートアップの裏には落葉の君がいること、落葉の君の憎しみの裏には、人たらしの虎永の黒田への裏切りがあったことなどが明らかになりました。

歴史上も、ありそうなキャラだもんね!

政治の話の他に、按針と鞠子の恋の終焉も語られました。
これも虎永が書いたシナリオと考えると、鞠子を利用するための布石とも思えてきます。

ちょっとあっけないよね?

『紅天』に向け、時は急速に熟していきます。

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