BLUE GIANT×BLUE NOTE コラボアルバム全曲レビュー!~Disc2~

BlueGiant

BLUE GIANTとBLUE NOTEがコラボしたコンピレーションアルバム。

今回はDisc2を聴きながら、原作に登場したシーンを振り返ってみます。

同時に元アルバムについても調べてみましょう。

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BLUE GIANT×BLUE NOTE コラボアルバムDisc2をレビュー

Disc2は「Standards」のタイトル通り、ミュージシャンのオリジナルではなく、ミュージカル等のために作曲家、作詞家によって書かれたヒット曲をカバーしているものです。

ザ・ウェイ・ユー・ルック・トゥナイト/ジョニー・グリフィン

「ア・ブローイング・セッション」(ジョニー・グリフィン)より

Disc2の1曲目を飾るのは3人のテナーサックス奏者がセッションするこのアルバムから!
最初にメンバーをご確認ください。

ジョニー・グリフィン(テナー・サックス)
ハンク・モブレー(テナーサックス)
ジョン・コルトレーン(テナーサックス)
リー・モーガン(トランペット)
ウィントン・ケリー(ピアノ)
ポール・チェンバース(ベース)
アート・ブレイキー(ドラム)

作曲ジェローム・カーン、作詞ドロシー・フィールズによるこの曲「The way you look tonight(今宵の君は)」は、超甘口のラブソングなんです。

この先いつか 最低な気分になることがあるとしても
君のことを想うだけで、
僕の目に映る今夜の君のことを思い出すだけで、
幸せなあったかい気持ちになるだろうな。
(筆者意訳)

こんな具合の歌のはずなんですけどね。
この演奏、まるで台風の夜のようじゃないですか?

ド迫力のスーパープレイを、できれは大音量で楽しんでください。

チェロキー/クリフォード・ブラウン

「クリフォード・ブラウン・メモリアル・アルバム」より
BLUE GIANT4巻に登場するこの曲はレイ・ノーブルの作詞・作曲。

クリフォード・ブラウンの「メモリアル・アルバム」バージョンが取り上げられましたが、私はどちらかといえばこっちの方がイメージが合うように感じます。
「スタディ・イン・ブラウン」(クリフォード・ブラウン)

しかし、「スタディ・イン・ブラウン」はEmArcy レーベル。今回はブルーノートレーベルでないと、という条件が付きますので、メモリアル・アルバムからの選曲になったのでしょう。

朝日のようにさわやかに/ソニー・ロリンズ

「ヴィレッジヴァンガードの夜」(ソニー・ロリンズ)より

この曲が選ばれた理由?それはこのアルバムをぜひ聴いて欲しいからでしょう。

テナーサックスのソニー・ロリンズとベースのウィルバー・ウェア、ドラムのエルヴィン・ジョーンズの3人によるピアノなしのライブ演奏です。午後の部で5曲、夜の部で15曲演奏されました。

ヴィレッジヴァンガード側も初めての実況録音。この中から選んだ6曲が上記のアルバムに収められています。

続きはこちら。他の曲も惜しい、ということで発売されました。
「ヴィレッジヴァンガードの夜vol.2」(ソニー・ロリンズ)

ちなみにこの曲Softly as in a morning sunriseはシグマンド・ロンバーグ作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞。ミュージカル「ニュー・ムーン」のために書かれた曲です。

「朝日のようにさわやかに」と訳されますが、

恋の情熱はあなたを天国にも連れて行くし、地獄へも突き落とす・・・
とちょっと爽やかでない歌なんです。

ソニー・ロリンズの情熱あふれるテナーサックスに酔いしれていた方が安全そうですよ。

ラヴ・フォー・セール/キャノンボール・アダレイ&マイルス・デイヴィス

「サムシン・エルス」(キャノンボール・アダレイ&マイルス・デイヴィス)より

この歴史的名盤からスタンダードを選ぶなら「枯葉」なんじゃないの?と思いますが、 マイルス・デイヴィスがテーマを吹いた後のキャノンボールのアドリブが華麗!クール!

ぜひぜひ聴いていただきたい選曲です。

キャノンボール・アダレイ(アルトサックス)
マイルス・デイヴィス(トランペット)
ハンク・ジョーンズ(ピアノ)
サム・ジョーンズ(ベース)
アート・ブレイキー(ドラム)

「Love For Sale」 はコール・ポーター作詞・作曲。
公序良俗に反するとラジオで放送することが禁止されたことでいっそう話題になりました。

歌ものもいいですよ!

Love For Sale

イット・ネヴァー・エンタード・マイ・マインド/マイルス・デイヴィス

「マイルス・デイヴィス・オールスターズvo.2」より

「卵の殻の上を歩くような」と表現されるマイルスのトランペットが心の奥まで沁みわたります。

ピアノはホレス・シルヴァー。アート・ブレイキーのドラム、パーシー・ヒースのベースとともに優しく、マイルスの音を支えます。美しい・・・

It never entered my mindはリチャード・ロジャース作曲、ロレンツ・ハート作詞、ミュージカル「Higher,Higher」のために書かれた曲です。

恋人が去っていくことなど考えもせず、「いつか一人になるわよ」と言われても、そんな言葉は「It never entered my mind(心に入ってこなかった)」と後悔する男の心を表現しています。

ちなみにこの二人「ロジャース&ハート」と呼ばれ、数えきれない名曲を世に送り出してきたゴールデンコンビです。

歌ものもご紹介しようかと考えましたが、言葉よりも雄弁なトランペットをじっくりお楽しみください。

カム・レイン・オア・カム・シャイン/アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ

「モーニン(Moanin’ )」(アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ)

BLUE GIANT2巻に登場したこの曲。「朝」ではなくて「苦しみ呻く」モーニン’です。

アート・ブレイキー(ドラム)
ベニー・ゴルソン(テナーサックス)
リー・モーガン(トランペット)
ボビー・ティモンズ(ピアノ)
ジミー・メリット(ベース )

このメンバーの中の、ボビ-・ティモンズが作曲者です。牧師の息子であったボビーはゴスペルのコール・アンド・レスポンスを意識してこの有名なイントロを書いたと言われています。

JAZZを聴かない人でも「聞いたことある!」と思うであろう、有名なナンバーです。

ザ・ジャズ・メッセンジャーズはメンバーの交代を繰り返していますが、そのメンバーがスゴイんです。

ウェイン・ショーター(テナー、ソプラノサックス)
フレディ・ハバード(トランペット)
カーティス・フラー(トロンボーン)
チャック・マンジョーネ(トランペット)
キース・ジャレット(ピアノ)
ウディ・ショウ(トランペット)
ウィントン・マルサリス(トランペット)
ブランフォード・マルサリス(テナー、ソプラノサックス)
テレンス・ブランチャード(トランペット)

リーダーのアート・ブレイキーには才能あるアーティストを見抜く目があったのでしょう。

この曲「Come Rain or Come Shine」はハロルド・アーレン作曲、ジョニー・マーサー作詞。
この二人も数多くの楽曲を生み出した名コンビです。

ウィズ・ア・ソング・イン・マイ・ハート/ソニー・クラーク

「ソニーズ・クリブ」(ソニー・クラーク)より

ソニー・クラーク(ピアノ)
ドナルド・バード(トランペット)
カーティス・フラー(トロンボーン)
ジョン・コルトレーン(テナーサックス)
ポール・チェンバース(ベース)
アート・テイラー(ドラム)という超豪華な3管!
作詞作曲は前出の「ロジャース&ハート」のコンビです。

ラヴァー・カム・バック・トゥ・ミー/ドナルド・バード

「オフ・トゥ・ザ・レイシス」(ドナルド・バード)より

のっけから飛び出すドナルド・バードの輝かしいトランペット!
BLUE GIANTの世界観にぴったりハマりますねー!

日本では「ラバカン」と呼ばれ多くの人に愛されているこの曲の、最高ヴァージョンの一つでしょう。

前出の「朝日のようにさわやかに」と同様、シグマンド・ロンバーグ作曲、オスカー・ハマースタイン2世作詞。ミュージカル「ニュー・ムーン」のために書かれた曲です。

ス・ワンダフル/ユタ・ヒップ

「ユタ・ヒップ・ウィズ・ズート・シムズ+2」(ユタ・ヒップ)より

女流ピアニスト、ユタ・ヒップとテナーサックス、ズート・シムズのアルバム。

このアルバムでは「コートにすみれを」の名演が有名ですけどね。
そっちでもよかったのではないでしょうか。

鍵盤のデザインのジャケットも素敵です。
ピアノのユタ・ヒップはこのアルバムを録音後、突然音楽業界から引退して絵画の道へと方向変換したので、もしやジャケットのデザインは?と思いましたが、どうやら違うようです。

「’S Wonderful(It’s Wonderfulの略)」はガーシュウィン兄弟(作詞アイラ・ガーシュウィン、作曲ジョージ・ガーシュウィン)による名曲の一つ。

同名のアルバムでも’S Wonderfulの入っているものは少ないので、注意して探してくださいね。

チュニジアの夜/バド・パウエル

「ジ・アメイジング・バド・パウエルvol.1」より
BLUE GIANT 2巻に登場するこの曲。

ピアニスト、バド・パウエルのCDからの選曲です。
このコンピレーションアルバム最後の1曲は、これまたアルバムを全部通しで楽しんでほしい不朽の名作をお薦めしたいからなのでしょう!!

「A Night In Tunisia」はトランペット奏者ディジー・ガレスピーとピアニストフランク・パパレリの共作なので、Disc1に入っても良さそうなものですが、ジョン・ヘンドリックス、チャカ・カーン等、数種類の歌詞が付けられ愛され続けているため、スタンダードとしてDisc2の最後を締めているのでしょう。

北アフリカに位置するチュニジアは、アラビア語が使われているエキゾティックな国。
アフロ・キューバンという中南米のリズムを基調とするこのナンバーは、主人公宮本大を世界へと羽ばたかせるのにふさわしい応援歌ともとれます。

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BLUE GIANT×BLUE NOTE ~Disc2をレビュー!まとめ

BLUE GIANT×BLUE NOTE Disc2はスタンダード曲特集でした。

スタンダード曲は、1.ほかのミュージシャンの演奏と聴き比べる2.歌ものと聴き比べる3.本人の別の録音のものと聴き比べる等々、楽しみ方が幅広くなりますね。

この機会に、気に入った曲の聴き比べをされてみても興味深いかもしれません。

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